Filmmaker's Eye -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方- の感想

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参照データ

タイトルFilmmaker's Eye -映画のシーンに学ぶ構図と撮影術:原則とその破り方-
発売日販売日未定
製作者グスタボ・メルカード
販売元ボーンデジタル
JANコード9784862462138
カテゴリジャンル別 » エンターテイメント » 映画 » 映画論・映像論

購入者の感想

映画における撮影テクニックを、様々な映画のワンシーンを実例に、テキストのように解説された本です。
25種類の技法について、それぞれ複数の映画のシーンをあげて、解説した後で、下記の4〜5ポイントの観点から、どのように画面を組み立てているか解説しています。

①構図 (一般的な画面構図、余白、ピント、人体、特に目の撮り方、撮影距離、アングル、歪みの計算)
②レンズ選び (広角、望遠、単焦点、マクロ、ズーム、標準レンズなど。画角、F値、被写界深度)、
③ライティング(バックライト、レフ板、デフューザー、フィルター、テーブルランプ、自然光などなど)、
④フォーマット(ハイアマチュア用、プロ用、SD、HD、16/35mm、スーパー16/35mm, 各種フレームレート)
⑤機材 (三脚、雲台、車輪付き台車、ステディカム、クレーン、ヘリ、車両など)

物語性に関わる撮り方、抽象的に意味合いを持たせる撮り方、様々ありますが、いずれも構図について、三分割法に従い、余白、顔のパーツの重要性など詳細解説が写真付きで述べられ、場面に合わせて使用すべきレンズ、ピントを如何に暈すか、などなど、機材の用法についても多く記載されています。

例として挙げられている映画で有名どころを上げれば、下記の通りで、見た人の印象に残りやすいシーンが多く、参考にしやすいかと思います。

「羊たちの沈黙」の面会シーン、
「パリ、テキサス」ののぞき部屋でのシーン
「ダイハード」のハンスに銃を貸すシーン、
「影武者」の影武者騎乗シーン、
「レイダース」のマリオン救出失敗後のシーン、
「レオン」の引越しシーン、
「1984」のエンディングシーン、
「シャイニング」の風景シーン、
「バリーリンドン」の行進シーン、
「エレファントマン」の冒頭シーン

英語版はKindle版もあるようですが、まだ日本語ではないようです。
ただ、この手の本は電子書籍よりも手元に広げてページを繰るような使い方のほうが多いのではないかなと思います。

堅苦しい翻訳であり、誤字・誤訳も散見されたので、少々読みにくかったように感じました

しかし、構図が示す意図や情報のノウハウが詰まっているので、
読了後は映画の味わい方に変化を与えられると思います

価格はするがビジュアルの多い専門書としてはこんな感じか。撮影技術を学びたい方には勿論と思うが、映画をしみじみと楽しむ個人にも異なる視点を与えてくれる。映画を見る楽しみが又1つ増えた。

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