美術手帖 2013年 06月号 の感想
参照データ
タイトル | 美術手帖 2013年 06月号 |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 美術出版社 |
JANコード | 4910076110632 |
カテゴリ | ジャンル別 » アート・建築・デザイン » コンテンポラリーアート » 現代美術 |
購入者の感想
美術とは縁のないわたしですが、ミクさんに釣られて美術文芸誌『美術手帖』を、初めて手にしてみました。正直、¥ 1,800は高かったです orz
ただ、ボリュームは満点。100ページにわたるミクさんの大特集です。美術誌だけあって、文化的、芸術的観点からミクさんという存在を深く考察しています。
美術や芸術の素養がまったくないわたしが、辛うじて分かったことの1つに、ミクさんは「アニメ的な意味でのキャラクターではなくて、もっとシステムに近い存在」(kz-livetune氏)だったということ。
この「システム」を支えたのが動画投稿「ニコニコ」であったり、イラスト投稿「pixiv」であったりしたわけとのことです。
なるほど、ミクさんがハブになって、人と人とがつながって、みんなで「“彼女”を表現するシステム」――― VOCALOID「初音ミク」って、そういう仕組みだったのですね… (-_-)
ただ、ボリュームは満点。100ページにわたるミクさんの大特集です。美術誌だけあって、文化的、芸術的観点からミクさんという存在を深く考察しています。
美術や芸術の素養がまったくないわたしが、辛うじて分かったことの1つに、ミクさんは「アニメ的な意味でのキャラクターではなくて、もっとシステムに近い存在」(kz-livetune氏)だったということ。
この「システム」を支えたのが動画投稿「ニコニコ」であったり、イラスト投稿「pixiv」であったりしたわけとのことです。
なるほど、ミクさんがハブになって、人と人とがつながって、みんなで「“彼女”を表現するシステム」――― VOCALOID「初音ミク」って、そういう仕組みだったのですね… (-_-)
紙面のほぼ半分を割いて、ミクさんの特集記事に充てています。
ボリューム的にも内容的にも非常に充実しており、インタビューや対談した方々の顔ぶれを見ればそれが分かると思います。
一昨年のSFマガジン特集号以来ですね。これほどまでに体系的網羅的にミクさん中心にまとめ上げた雑誌記事は。
考えてみれば、いわゆる「初音ミク現象」を現代のアートシーンからの切り口で言及する特集は、今までありそうでなかった。
絵師であるmebae氏とスタイリストとしてディレクションを手がけた山懸良和氏とのコラボによる表紙および付属ピンナップのアートワークも素晴らしい出来映えでした。
大判の原画を美術館で鑑賞したいくらいです。
これほどコンセプチュアルな題材をしっかり受け止めることができる一方で、ミクさんは3歳の幼児でも描くことができる手軽さと身近さがあります。
そんな不思議な存在なんですよね。
東京大学で情報学を教えるドミニク・チュン博士が、ミクさんについて書中でこう表現しています。
「それは二次使用される『生きた』作品群が形成するネットワークであり、コミュニケーションを発芽する生態系と言ってもいい」
ミクさんを中心としたボーカロイド楽曲群や映像作品の表現における多様性と創作のハブとしての機能、世代を超え世界中にひろがるスケールの大きさは、
まさに生態系と呼ぶに相応しい規模なのかもしれません。
ボリューム的にも内容的にも非常に充実しており、インタビューや対談した方々の顔ぶれを見ればそれが分かると思います。
一昨年のSFマガジン特集号以来ですね。これほどまでに体系的網羅的にミクさん中心にまとめ上げた雑誌記事は。
考えてみれば、いわゆる「初音ミク現象」を現代のアートシーンからの切り口で言及する特集は、今までありそうでなかった。
絵師であるmebae氏とスタイリストとしてディレクションを手がけた山懸良和氏とのコラボによる表紙および付属ピンナップのアートワークも素晴らしい出来映えでした。
大判の原画を美術館で鑑賞したいくらいです。
これほどコンセプチュアルな題材をしっかり受け止めることができる一方で、ミクさんは3歳の幼児でも描くことができる手軽さと身近さがあります。
そんな不思議な存在なんですよね。
東京大学で情報学を教えるドミニク・チュン博士が、ミクさんについて書中でこう表現しています。
「それは二次使用される『生きた』作品群が形成するネットワークであり、コミュニケーションを発芽する生態系と言ってもいい」
ミクさんを中心としたボーカロイド楽曲群や映像作品の表現における多様性と創作のハブとしての機能、世代を超え世界中にひろがるスケールの大きさは、
まさに生態系と呼ぶに相応しい規模なのかもしれません。