Thinking, Fast and Slow の感想
参照データ
タイトル | Thinking, Fast and Slow |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | Daniel Kahneman |
販売元 | Penguin |
JANコード | 9780141033570 |
カテゴリ | » 洋書 » Special Features » all foreign books |
購入者の感想
誤った意思決定に繋がりやすい癖を認識することで、重要な意思決定を健全に行えるようになる。単なるアイデアではなく実証ベースのものなのでより面白い。単に「安定志向にならずにリスクを取ったほうがいい」と言われても腹落ちしないという人も「コイントスを当てたら200円貰え、外したら100円失うというギャンブルを1回の試行回数ではやらない人が、100回試行回数があるならやる。人生のリスクは後者の場合のように試行回数が十分あるため、同様に考えて、期待値がポジティブで失敗が致命的にならないリスクは取っていったほうがいい」と聞くと、腹落ちしてリスクを取る生き方が出来るようになるのではないでしょうか。上記の例はLoss AversionとNarrow Framingのバイアス。
英語も読みやすいので、英語学習者にもお勧めできる。文量は多いので中々進まなくて焦ってしまう方もいるかもしれませんが。
英語も読みやすいので、英語学習者にもお勧めできる。文量は多いので中々進まなくて焦ってしまう方もいるかもしれませんが。
ノーベル経済学賞を受賞したカーネマン博士の400ページ以上の大作。果たして最後まで読み通せるか不安だったが、まったくの杞憂だった。
この本は経済学の本ではなく、心理学、哲学の本である。
文章は驚くほど平易で分かりやすい。頻出する具体例は、日常生活に即した単純なものばかりで、経済学や数学の素養が全くなくても理解できる。一章一章、進むごとに、認知バイアスやプロスペクト理論の知見がツボに浸み込んでいくように分かる仕組みになっている。
筆者は、最初に、人間の脳の働きを「システム1(速い思考、直感)」と、「システム2(遅い思考、合理的思考)」に分けて、その違いを説明する。その後、いかに人間の脳が「トホホ」な働き方をするかについて、さまざまな角度から光を当てていく。
400ページの中には、認知バイアスを避けたり、利用するためのノウハウも開陳されていて、意外と実用性にも富んでいる。と同時に、「そもそも人間にとって自由とは何か?理性とは何か?」というような問いに読者の思考を導いていく深さもある。
とくに、ナシブ・タレブのブラック・スワンが好きな人にお勧め。
この本は経済学の本ではなく、心理学、哲学の本である。
文章は驚くほど平易で分かりやすい。頻出する具体例は、日常生活に即した単純なものばかりで、経済学や数学の素養が全くなくても理解できる。一章一章、進むごとに、認知バイアスやプロスペクト理論の知見がツボに浸み込んでいくように分かる仕組みになっている。
筆者は、最初に、人間の脳の働きを「システム1(速い思考、直感)」と、「システム2(遅い思考、合理的思考)」に分けて、その違いを説明する。その後、いかに人間の脳が「トホホ」な働き方をするかについて、さまざまな角度から光を当てていく。
400ページの中には、認知バイアスを避けたり、利用するためのノウハウも開陳されていて、意外と実用性にも富んでいる。と同時に、「そもそも人間にとって自由とは何か?理性とは何か?」というような問いに読者の思考を導いていく深さもある。
とくに、ナシブ・タレブのブラック・スワンが好きな人にお勧め。