違和感から始まる社会学 日常性のフィールドワークへの招待 (光文社新書) の感想
参照データ
タイトル | 違和感から始まる社会学 日常性のフィールドワークへの招待 (光文社新書) |
発売日 | 2014-04-17 |
製作者 | 好井 裕明 |
販売元 | 光文社 |
JANコード | 9784334037932 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 社会学 » 社会一般 |
購入者の感想
日常の中に違和感を見つける感度を磨き、それに向き合って「当たり前」を問い直す。凝り固まった思考をもみほぐす社会学の魅力について、質的調査法に焦点を当てて説明されています。
事例として出てくる「リア充」や「スマホ」についての観察も非常に面白い。
事例として出てくる「リア充」や「スマホ」についての観察も非常に面白い。
「1『生きる』意味をつきつめる必要のない『日常』を、私たちは普段、どのように生きているのだろうか、2そのように『日常』を生きること自体が、どういう営みなのだろうか、3私たちが『日常』にどのようなまなざしを向ければ、よりおもしろく生きることができるのだろうか(p.23)」を問題にして、日常感じつつスルーしている「何気ない違和感とまっすぐに向き合ってみる(p.173)」ことをすすめる社会学入門書。
「大学学部で社会学を学んでいる学生にまず読んでほしい(p.276)」と著者が述べていることと関わるのか、著者の『「あたりまえ」を疑う社会学』に比べるとやや抽象度が高い。
著者の挙げている具体的事例の中では、私は、スマホがもつ“速度”と人間関係(他者理解)の速度の乖離に関する分析(pp.116-120)が胸に落ちた。「日常を社会学すること」は面白そうだ。補論のブックガイドも充実している。
「大学学部で社会学を学んでいる学生にまず読んでほしい(p.276)」と著者が述べていることと関わるのか、著者の『「あたりまえ」を疑う社会学』に比べるとやや抽象度が高い。
著者の挙げている具体的事例の中では、私は、スマホがもつ“速度”と人間関係(他者理解)の速度の乖離に関する分析(pp.116-120)が胸に落ちた。「日常を社会学すること」は面白そうだ。補論のブックガイドも充実している。