ギロック/こどものためのアルバム の感想

ギロックの作品がちりばめられています。演奏者（伊藤仁美）の演奏は、まさしく子どもの模範になります。そして、まさしく淡々と「子どもに語りかけている」ような演奏です。「このように演奏したら、もっと、もっと自分を表現できるよ」と優しく語りかけてくるのです。また、練習用を意識せず、ギロックの作品として聴いても、やっぱり情景が浮かんできます。
子どもが発表会でギロックの作品を演奏するとしよう。発表会のための練習過程で、演奏に迷ったらこのＣＤを聴かせてもいいだろう。子どもはこのＣＤからきっと何かを得るであろう。
特に、「ソナチネ」で「子どもがこのような演奏してほしい」と演奏者の温かいメッセージが伝わってくるようです。
練習用や観賞用に最適なＣＤであると思う。