環境倫理学のすすめ (丸善ライブラリー) の感想
参照データ
タイトル | 環境倫理学のすすめ (丸善ライブラリー) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 加藤 尚武 |
販売元 | 丸善 |
JANコード | 9784621070345 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 地球科学・エコロジー » 環境問題 |
購入者の感想
環境倫理学とは、著者によると3つの基本的主張があると言う。1自然の生存権の問題、2世代間倫理の問題、3地球全体主義、である。これらは、私に全く新しい視点を与えてくれた。1は新しく、そして古いアニミズムの考え方を、2は未来の人々のために私達に「今」何ができるかということを、3は思考の枠を地球というものにまで広げてくれた。
ローマクラブの「成長の限界」の発表から今まで、環境問題はずっとクローズアップされてきたし、今後もそれは変わらないだろう。しかし、今ではボランティアや個人などと活動主体も活動内容も固定化されてきた。何より「地球のため」という大義名分はそれだけで正義であったが、その内容には絶対的な正義であるが故の説得のなさもあったような気がする。だからこそ、本書が説く環境倫理学は私達に環境問題の本質までをも問いかけてくる。そして環境倫理学は環境問題だけではなく、今までの近代主義の是非までも揺るがしていることも筆者は言及している。
ローマクラブの「成長の限界」の発表から今まで、環境問題はずっとクローズアップされてきたし、今後もそれは変わらないだろう。しかし、今ではボランティアや個人などと活動主体も活動内容も固定化されてきた。何より「地球のため」という大義名分はそれだけで正義であったが、その内容には絶対的な正義であるが故の説得のなさもあったような気がする。だからこそ、本書が説く環境倫理学は私達に環境問題の本質までをも問いかけてくる。そして環境倫理学は環境問題だけではなく、今までの近代主義の是非までも揺るがしていることも筆者は言及している。