自動車業界MBDエンジニアのためのSimulink入門-4週間で学ぶSimulink実践トレーニング- (MBD Lab Series) の感想

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タイトル自動車業界MBDエンジニアのためのSimulink入門-4週間で学ぶSimulink実践トレーニング- (MBD Lab Series)
発売日販売日未定
製作者久保孝行
販売元TechShare
JANコード9784906864010
カテゴリジャンル別 » 科学・テクノロジー » 工学 » メカトロ・ロボット工学

購入者の感想

初級モデルベース技術者の育成が求められていますが、本書はその入門教材として最適だと思います。

モデルベース技術者の教育というと、MATLAB/Simulinkの使用法を学んだ後、制御工学の基礎を学び、何か対象物を制御する演習を行うというのが多くの教育で適用されています。本書の中にも書かれていますが、制御工学の壁が高いため、MBDを学ぼうとする多くのソフトウェア技術者がモデルベース開発は難しいと捉えると思います。

本書は、今までの筆者の教育実践経験から、「初級のモデルベース技術者」として必要な技術範囲を絞ることで、初期段階の非常に高いハードルを下げ、乗り越えられるように誘導できる教材だと思います。Simulinkを使い、モデル実装が行える初期段階のモデルベース技術者としての基礎スキルの習得が行えると思います。

全ての問題を本書の中心は6章から8章までと思いますが、次のような特徴(良い点)があると思います。

・実務で使える基本となるSimulinkブロックを使えようになる。
・全ての問題に、Simulinkでもモデル例を出版社からダウンロードし、自分で動作を確認できるので、分からなくなったときにも参考になる(これだけでも本の価格以上の価値がある)
・小さな部分から大きな部分へと段階的にモデルを拡張する過程が学べる
・JMAABのモデリングルールの一部をモデリングの中で適用しているので、モデリングの作法を学べ、その作法を定着化できる
・プラントモデルだけでなく、制御モデルにおけるコード生成を行う上で必要なモデリングの留意点を学べる
・基礎から応用スキルと段階的に引き上げる形式になっている。本書の最後では要求仕様からモデルを自分たちで作るPBL(Project Based Learning)により応用力を習得できる

自動車の制御には今ではMATLAB+Simulinkの知識が必須です。
しかし、使われるテクニックは業界のデファクトスタンダードで業界の外にいる人にはもちろん、業務として接することの無い人にはまず見たことも聞いたことも無いという状態だと思います。
この書籍では業界規格のさわりの部分を紹介しつつ、制御ロジックや制御対象モデルを組むのに最低限の知識を得ることができるように構成されていると思います。

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