ゴーマニズム宣言SPECIAL 国防論 の感想

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参照データ

タイトルゴーマニズム宣言SPECIAL 国防論
発売日販売日未定
製作者小林 よしのり
販売元小学館
JANコード9784093897365
カテゴリ » ジャンル別 » 社会・政治 » 外交・国際関係

購入者の感想

東日本大震災での自衛隊の活動を通して、自衛隊をクローズアップした作品。
被災地の惨状を表現した画は鬼気迫るものがある。

しかし、内容は被災地での陸自の活動を取材していたが、残念ながら他のマスコミと変わらない視点で、常時海上で展開して災害派遣されていた海自の取材がなかった。
震災直後の物資輸送や、海上での救難など初動において活躍し、その後も人員の交代もほとんどなく自衛隊が撤退するまでの長期にわたって災害派遣され続けたのは海上自衛隊の艦艇部隊である。
どこのマスゴミも、取材しやすく一般人に認知しやすい陸自ばかりを取材しているのだから、今さら取材しなくてもほとんど分かっている内容ばかりだった。
小林氏ならではの視点で災害派遣部隊を取材してもらいたかったものだ。

後半にはその海自の幹部学校の取材が載っているものの、終始幹部への取材のみ、そして潜水艦だけの取材とかなり偏った内容で、これまたガッカリ。。。
ただ単に自衛隊の広報の窓口に頼んで、自衛隊洗脳度の高い表面だけの営業幹部自衛官の話ししか聞いていない。
これじゃマスゴミ・タレント・芸人が自衛隊取材しているのとなんら変化がなく、まったく新鮮さもなかった。

現場を知らない官僚と同じように天下りしか考えてないようなお飾り上級幹部の話しなどどうでもいい!
もっと前線で、オレたち一般人の知らないところで重要な任務に就いている真の自衛官の声・本音を聞いて欲しかった!!

残念ながら小林氏は、現場で活躍する大多数が下士官である「曹・士」であることに気づいておらず、やはり他と変わらない第三者目線・お客様目線でしか描かれていない。

せっかく今までクローズアップされることのなかった自衛隊に目を向けたのであれば、もっと深く突っ込んだ自衛隊の実情や現場の生の声(幹部だけに限らずあらゆる隊員から)、自衛隊自体の体制の現状も取材して描かれていいのではと感じた。

これだけデカい組織なのだから、かなりの弊害や腐敗、職種や陸海空での格差などが必ず存在するはず。我が国の軍隊なのだからこそ「良い」も「悪い」も描くべきである。

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