浜岡原子力発電所の地盤の安全性を検証する: —申請書を基本にして の感想
参照データ
タイトル | 浜岡原子力発電所の地盤の安全性を検証する: —申請書を基本にして |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 越路 南行 |
販売元 | 本の泉社 |
JANコード | 9784780711530 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » エネルギー » 核・原発問題 |
購入者の感想
著者は土木工学の専門家として、浜岡原発の申請書を、建設当初―旧指針による基準地震動制定―新指針による基準地震動制定―福島以後の地震・津波対策という基準の変遷に応じて、事業者および規制当局が一体となって基準や計算手法をすり替え、ときには不都合なデータを伏せて、審査を合格にしてきた経過を丹念に調べ上げ論証している。
浜岡は、言うまでもなく南海トラフ巨大地震に直面していること、敷地内に断層が走っていること、強度が期待できない砂質地盤であることなどのゆえに、他の原発に見られない地盤工学上の特異な危険性を孕んでいる。そういう問題について、この原発の申請書を過去から現在に至るまで、忠実にあとづけて、地元の人々の納得いくような具体性を持った議論を展開している。
各地の原発で再稼働申請書が提出されているが、今もっとも必要な議論の典型を示している。
浜岡は、言うまでもなく南海トラフ巨大地震に直面していること、敷地内に断層が走っていること、強度が期待できない砂質地盤であることなどのゆえに、他の原発に見られない地盤工学上の特異な危険性を孕んでいる。そういう問題について、この原発の申請書を過去から現在に至るまで、忠実にあとづけて、地元の人々の納得いくような具体性を持った議論を展開している。
各地の原発で再稼働申請書が提出されているが、今もっとも必要な議論の典型を示している。