結婚 の感想
参照データ
タイトル | 結婚 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 橋本 治 |
販売元 | 集英社 |
JANコード | 9784087715668 |
カテゴリ | 文学・評論 » 文芸作品 » 日本文学 » は行の著者 |
購入者の感想
萬田久子さんが美しすぎて、それだけでも観る価値ありです。ただ、最近のディーンのTVドラマのノリを期待してはいけません(ФωФ)こちらは、ディーンの笑顔が少ないです(ФωФ)
シリアスかと思いきや、わりとコミカルな面もあっておもしろかった。
ディーンさんファンとしてはもう一度見てDVD購入を検討しました。
「あなたがどうすれば結婚が出来るのかって聞くから言うけど、結婚て、まず若い時に愛されるのね。それで妊娠すると、気の弱い男は“結婚しよう”って言うのね―」(本文より)
橋本治の小説に出てくる女性たちの特徴は、ロマンスに溺れないことだ。
本作でも、20代であるはずの登場人物たちは、自分がお姫様のように愛されるということを信じない。
愛されることを信じない彼女たちは、当然、結婚ができない。
プロポーズされればどうしようかなと考えはするものの、結局、ピンと来ないから結婚に至らない。
彼女たちにとって結婚は就職のようなものだが、就活ほどサバサバできるわけではない。
主人公の倫子が最後に見つけるのは自分の人生の生き方である。
結婚って自分の生き方を決めることなんだなと言えば当たり前だが、その当たり前が忘れられているから離婚も多くなったのかもしれない。
『結婚』は傑作短編集『生きる歓び』の「みかん」のモチーフを長編化したものだろう。
「みかん」の主人公、智子は24歳で、まだ人生をどう扱えばいいかわからなかった。
今回の主人公、倫子は28歳になって、ようやく人生に向き合う。
その答えが、結婚であってもなくても構わないと思う。
橋本治の小説に出てくる女性たちの特徴は、ロマンスに溺れないことだ。
本作でも、20代であるはずの登場人物たちは、自分がお姫様のように愛されるということを信じない。
愛されることを信じない彼女たちは、当然、結婚ができない。
プロポーズされればどうしようかなと考えはするものの、結局、ピンと来ないから結婚に至らない。
彼女たちにとって結婚は就職のようなものだが、就活ほどサバサバできるわけではない。
主人公の倫子が最後に見つけるのは自分の人生の生き方である。
結婚って自分の生き方を決めることなんだなと言えば当たり前だが、その当たり前が忘れられているから離婚も多くなったのかもしれない。
『結婚』は傑作短編集『生きる歓び』の「みかん」のモチーフを長編化したものだろう。
「みかん」の主人公、智子は24歳で、まだ人生をどう扱えばいいかわからなかった。
今回の主人公、倫子は28歳になって、ようやく人生に向き合う。
その答えが、結婚であってもなくても構わないと思う。