教わる力 すべての優秀な人に共通する唯一のスキル (ディスカヴァー携書) の感想

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「もしあなたが、頑張っている人なら、 成果を出せないのは、あなたの頑張りが足りないからではない。そうではなく「教わる力」が足りないだけである」

本書は、「教える／教わる」行為を双方向のコミュニケーションと捉え、他人を指導するための「教える力」ではなく、自分自身で学び成長するために必要な「教わる力」を解説する。

例えば、以下のような内容。
■教わる力とは：　成果というゴールに対して、自分なりの判断軸を通して、必要なナビゲーションのルートを設定できる力。
具体的には、以下の5つのプロセスを正しく実行できること。
①現在地の確認／②目的地の設定／③ルート候補の設定／④ルート候補の選択／⑤ルートの決定。

■目標を実現するための3要素：　「正しい努力の方向性の発見」×「事前の練習量の確保」×「場数を踏むこと」 。
インプットの質だけを高めても、量という土台がなければ、成果には繋がらない。

■自分なりの判断軸を作るために：　
①たくさんの他人の判断軸に触れ、比較し、「信じる道」を探し出す。
②「信じる道」を完全にコピーし真似をする。
③自分独自のオリジナルの判断軸をつくりあげる

自身の成長に陰りを感じたため、改めて学びなおすために読んでみた。
「教わる力」という観点は、何が自分に必要かを自分で判断して、そのうえでゴールまでの適切なプロセスを設定できる能力と理解した。
なので、教わると言いつつ、実際には教えてくれる他者を想定しなくても、自律・自己学習できることが重要だということ。
学ぶことが多すぎてあれもこれも、という状態になっていたら、「自分の判断」で頭を整理するために読んでみてもいいかもしれない。