街道をゆく (7) (朝日文芸文庫) の感想
参照データ
タイトル | 街道をゆく (7) (朝日文芸文庫) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 司馬 遼太郎 |
販売元 | 朝日新聞社 |
JANコード | 9784022601773 |
カテゴリ | 文学・評論 » エッセー・随筆 » 日記・書簡 » 日本文学 |
購入者の感想
古代日本の歴史は、学校では稲作・律令制度ばかり説明され、
製鉄については簡単にしか教えられなかった。
ところがどっこい、司馬さんは製鉄の歴史こそ
古代史を読み解く鍵なのだと指摘する。
製鉄の燃料として豊富な日本列島の森。
農民にまで行き渡った鉄器にて農具を作り、収益を上げ
強力な武器を所持して武士が台頭し、朝廷から政権を奪って見せた日本人の歴史。
いわゆる下克上は、湿潤な気候に育まれた日本の森林資源によって
成し遂げられたと著者は言う。
これは新しい視点。
目から鱗の観点だった。
製鉄を軸に民族移動・征服史をたどっていけば
シルクロードに始まる世界史が新たな一面を見せてくれるのではあるまいか。
司馬史感・・・素晴らしい一冊であった。
製鉄については簡単にしか教えられなかった。
ところがどっこい、司馬さんは製鉄の歴史こそ
古代史を読み解く鍵なのだと指摘する。
製鉄の燃料として豊富な日本列島の森。
農民にまで行き渡った鉄器にて農具を作り、収益を上げ
強力な武器を所持して武士が台頭し、朝廷から政権を奪って見せた日本人の歴史。
いわゆる下克上は、湿潤な気候に育まれた日本の森林資源によって
成し遂げられたと著者は言う。
これは新しい視点。
目から鱗の観点だった。
製鉄を軸に民族移動・征服史をたどっていけば
シルクロードに始まる世界史が新たな一面を見せてくれるのではあるまいか。
司馬史感・・・素晴らしい一冊であった。