共形場理論 の感想
参照データ
タイトル | 共形場理論 |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 江口 徹 |
販売元 | 岩波書店 |
JANコード | 9784000052498 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 |
購入者の感想
ゼミでの輪講のために購入しました。
場の理論、一般相対論の標準的な知識は前提にしてあります。
またこれに加えて、初歩的な数学の知識や用語も前提にしてあるようです。
本自体はハードカバーで、かっこいいデザインです。
カバー裏もかっこいいです。
まるで小説のようです。
本文はわりかし余白があるので鉛筆で楽々メモ書きできます。
肝心の内容ですが、共形場理論を本当に基礎から説き起こしてくれています。
中盤はより実践的な内容になっていき、最後の章ではかなりマニアック(著者いわく「最新」)な話題にまで言及があります。
特に、超対称性を持った共形場理論を記述している教科書はこの本以外にあまり無いようで、本書の特徴だと思います。
おそらく初学者に向けられた教科書だと思いますが、それにしては危なっかしい記述が所々あるので、ちゃんとノート取ったり議論したりして整理していくことが必要だと思いました。
例をあげると、第1章では、一般のテンソルの「共形変換」の変換則を定義しています。
この共形変換則はテンソルの「座標変換」則と形が同じなので混同しがちですが、考えている状況は両者で全く異なります。
初めてならばこれでまず1回躓くでしょうに、あろうことかこの記述の直後には「共形座標変換」なる単語が何の定義もなく出て来ます。
どっちなんだ。
とはいえ、気になった記述を周囲と議論したり、Francescoを参照して行間を計算したりして、いいゼミ学習ができました。
場の理論、一般相対論の標準的な知識は前提にしてあります。
またこれに加えて、初歩的な数学の知識や用語も前提にしてあるようです。
本自体はハードカバーで、かっこいいデザインです。
カバー裏もかっこいいです。
まるで小説のようです。
本文はわりかし余白があるので鉛筆で楽々メモ書きできます。
肝心の内容ですが、共形場理論を本当に基礎から説き起こしてくれています。
中盤はより実践的な内容になっていき、最後の章ではかなりマニアック(著者いわく「最新」)な話題にまで言及があります。
特に、超対称性を持った共形場理論を記述している教科書はこの本以外にあまり無いようで、本書の特徴だと思います。
おそらく初学者に向けられた教科書だと思いますが、それにしては危なっかしい記述が所々あるので、ちゃんとノート取ったり議論したりして整理していくことが必要だと思いました。
例をあげると、第1章では、一般のテンソルの「共形変換」の変換則を定義しています。
この共形変換則はテンソルの「座標変換」則と形が同じなので混同しがちですが、考えている状況は両者で全く異なります。
初めてならばこれでまず1回躓くでしょうに、あろうことかこの記述の直後には「共形座標変換」なる単語が何の定義もなく出て来ます。
どっちなんだ。
とはいえ、気になった記述を周囲と議論したり、Francescoを参照して行間を計算したりして、いいゼミ学習ができました。