映画監督 神代辰巳 の感想

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参照データ

タイトル映画監督 神代辰巳
発売日2019-10-27
製作者神代 辰巳
販売元国書刊行会
JANコード9784336065384
カテゴリジャンル別 » エンターテイメント » 演劇・舞台 » 演劇

購入者の感想

神代辰巳映画初の評論集が出るらしい事は聞いていた。
ずっと気になっていた。晴れて刊行された暁には是非読んでみたいと思っていた。
でも、いざ発売されてそれが13000円もの値が付けられている事を知り、些か怖気づいた(笑)。
言うまでもなく70年代から80年代に掛けての日本映画を代表する名監督ながら主戦場をロマンポルノという色物でマイナーなフィールドで活躍された方であり、名前は知っていてもその作品群には触れたことがない映画ファンも多いだろう。
だから、商業ベースで5000円前後の価格帯にはなるだろうと思っていたが、それにしても、、、。
で、取り合えず、まずは書店にて内容を確認すべく、手に取ってパラパラとめくりながら目で追ってみた。
いや、びっくりした。
B5判サイズ、全700ページ余り、ちょっとした百貨辞典のような重厚感に活字がぎっしり。
デビュー作の「かぶりつき人生」から遺作「インモラル・淫らな関係」まで全35作について、作品解説に当時の評論や神代監督が自作を語る等が網羅されていて読み応えがあるが、もちろん、それだけではなく、多種多彩なスタッフ、キャストの座談会やエッセイといった神代作品についてのあらゆる貴重な文献が掘り起こされ採録されていたり、代表作「一条さゆり・濡れた欲情」を始めとするシナリオが収録されていたり、また、高崎俊夫らが聞き手となって、2019年・今の視点での長谷川和彦、荒井晴彦、田中収、根岸吉太郎、宮下順子、桃井かおり、奥田暎二、酒井和歌子らが神代作品についてたっぷりと語るロング・インタビューまでがついていて(これが滅法オモシロいのだ!)壮観極まりない。
映画のスチール写真に撮影風景、オフショット等写真も多数。しかも、神代が手掛けたTV映画やCMまでもが詳しく解説されて資料価値も満載だ。

購入して間もなく、大阪、金沢、東京と出張した。
名古屋に一度戻り4日間で延べ12時間もの間を列車の車中で過ごし、その大半を本書を貪り読む事に費やしたが、まだ半分も読めていない(笑)。それほど濃密なボリューム感。
神代作品とそれを巡る様々な映画人たちとのインタビュー、証言、評論、感想を通じて甦ってくるあの時代の日本映画の吐息。

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