国公立標準問題集CanPass数学1・A・2・B (駿台受験シリーズ) の感想

「赤チャート」（数研出版）、「１対１対応の演習」（東京出版）、「標準問題精講」（旺文社）など、著名な入試標準レベルの参考書・問題集にも劣らない素晴らしい出来。
問題も119題と厳選されていて解説も詳しく、短期完成も十分可能である（欲を言えば、問題を１題増やして（旧版から削除した問題の中の１題を復活するなどして）、切りが良く120題にして欲しかったが）。
準難関・地域拠点10大学（筑波、千葉、横浜国立、新潟、金沢、岡山、広島、熊本、東京都立、大阪市立）などの非医学科の志望者にとっては、最終目標と思われる。
難関10大学（東京、京都、北海道、東北、東京工業、一橋、名古屋、大阪、神戸、九州）や国公立医学科の志望者は、この本を土台として、さらに上位の問題集に取り組めば良いだろう（それ以外の大学・学部の志望者で高得点を狙う人も同様。具体的には同社の「理系標準問題集」などを勧める）。
なお、理系受験生は、III版の併用を推奨する。
また、本書の前段階の土台として、入試基礎レベルの問題集（具体的には同社の「数学BASIC」、「基礎問題精講」（旺文社）など）をこなしておくことを勧める。