ヘミングウェイで学ぶ英文法 2 の感想

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参照データ

タイトルヘミングウェイで学ぶ英文法 2
発売日2019-12-10
製作者倉林秀男
販売元アスク
JANコード9784866393049
カテゴリジャンル別 » 語学・辞事典・年鑑 » 英語 » 英文法・語法

購入者の感想

前作が良かったので、2が出たと知ってさっそく購入した。

日本語→英語→文法的な説明の順になっているが、前作と同様、英語から挑戦。題材はヘミングウェイの短編小説である。

・Indian Camp ニック、その父(医者)、おじのジョージは湖のそばでキャンプをしている。そこへ、インディアン(今で言うネイティブアメリカン)がやって来る。インディアンの女性の具合が悪いので診てもらいたいというのだ。3人はボートでその村に向かう。付いてみると、その女性は妊娠しており、出産するところだったのだ。その大変な様子が描かれる。その後どうなったかは読んでいただくとして、その時に大変なことが判明する。それも前触れもなく、突然に。文法的な説明を読めば分かるが、ヘミングウェイはできるだけ表現をそぎ落とし、読者に意味を想像させる作家のようだ。それでも、前書に比べると中身に目が向くようになってきた。

・A Clean, Well-lighted Place とあるカフェが舞台。一人の老人が静かに酒を飲んでいる。彼は酔いすぎると酒代を払わずに出て行くので、ウェイターたちはその老人を注意深く見守っている。先週、この老人は自殺しようとした。多くの財産があるにもかかわらず。自殺未遂の理由は明かされない。酒のお代わりを要求する老人。ウェイターたちの会話により、だんだんと老人の事情が明らかになっていく。老人は心に闇を抱えているようだが、全体として静かに流れていく物語である。

・I Guess Everything Reminds You of Something 父と10歳の息子が主人公。少年は小説を書いていて、どうやら文才があるようだ。2人は小説についての会話をし、父は少年に「全てを書こうとせず、聞いたことだけを書け」と言う。「実際に聞いたことだけに意味がある」のだと。父と少年は競技としての射撃もしており、その様子も描かれる。少年は10歳にして射撃の達人だった。射撃の描写にはリアリティーと緊張感がある。ヘミングウェイは体験を重視して書くタイプの作家なのだ。ここから先は、ネタバレになるので書かない。

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