いぬやしき(3) (イブニングKC) の感想

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マンガならではといった、画と、展開に大満足。
荒唐無稽な作風を、スマートな線と絵で表現しているのが、個人的に最高のポイント。
奥先生の絵が好きならば、なおさら、すごく気に入ると思う。

本巻は、絵に躍動感があり、素晴らしいと思った。
バトルの中での、犬屋敷さんの表情、逆に、敵である暴力団員の表情．．これらがとても良くて、個人的に気に入っている。
ドアップでの、敵のダメージ顔など、芸術レベルだと感じた。お気に入りのカット。

描かれるコントラストが、鮮やかで、素晴らしい！
犬屋敷さんの生白いボディーと、暴力団員の日焼けした身体のコントラスト。人間見た目じゃないと思わせる（笑）。
そして、心のコントラスト。
いくら、他人を威圧して威張っていようが、武器を持っていようが、本当に強いというのはそういうことではない。
最後まで相手に立ち向かっていく、ハートの強さが無ければ、勝てない。
弱いハートならば、いくら見た目強そうにしていても、負ける。人間、ハートの縛りがある。

シリアスだけれども、笑いのポイントがいくつも入っている痛快なこの作品を、個人的には、ゆっくり楽しみたい！