戦中派復興日記 (小学館文庫) の感想

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タイトル戦中派復興日記 (小学館文庫)
発売日2014-08-05
製作者山田 風太郎
販売元小学館
JANコード9784094060713
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » エッセー・随筆

購入者の感想

山田風太郎「戦中派日記」を読みました。
全部で6冊です。
山田風太郎は私の亡くなった父親と同じ大正11年生まれです。
山田青年が20歳から30歳のあいだ、昭和17年から昭和27年までの11年間の日記です。
私的な記録で公開予定はなかったのですが、昭和46年に昭和20年を描いた「戦中派不戦日記」が発表されました。
一青年の冷徹な観察力によって活写された貴重な戦争記録として評判になりました。
その後、「虫けら日記」「焼け跡日記」「闇市日記」「動乱日記」「復興日記」と発表されました。
戦争中・戦争前後の世相と、山田青年が軍事工場で働く工員から、医学生になり、やがて推理小説家として世に出るまでを克明に描いています。
歴史書や戦争記録ではうかがい知ることのいない一般的な日本人の戦争前後の物資不足・食料不足、連日の空襲下の暮らし。
困窮、悲惨、落胆、憤怒、混乱、必死、自棄、空虚などが入り混じった世相が手に取るように描かれています。
読んでいて驚きとヒリヒリするような緊張を何度も味わいました。
のちに大衆小説家として成功した山田青年の筆力は、文才に恵まれたことは勿論ですが、戦前戦後を通じて、毎日のようにあらゆる分野の本を読んでいた読書量にもよるかと思います。

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