心の病は食事で治す (PHP新書) の感想

生田哲「心の病は食事で治す」
うつ病、気分障害など精神障害をクスリではなく食事で治す分子整合精神医学という方法を紹介しています。

脳内の伝達物資の種類と量のバランスが取れた状態を健常といい、崩れた場合に心の病が発生する。
原因は栄養素、ホルモン摂取が適切でないからです。

まず脳に悪影響のあるタバコ、アルコル、カフェイン、砂糖を止める。
心の病にはビタミン、ミネラルなどを適切に摂ることが必要であると様々なビタミン、ミネラル、栄養素の役割り、作用が紹介されます。
アミノ酸、イノシトール、アセチルコリン、バナジウム、トリプトファン、チロシン、トランス型脂肪酸、ビタミンB群などの効用と害を具体的に解説しています。

精神障害を、食事で治せるのか、ということですが、個人的に20年以上、統合失調症で引きこもり状態だった男性が、この治療法のクリニックに通い、半年ほどで病状が軽減し、就労支援B型から社会復帰をスタートさせ今では正社員として健常な社会人です。
このこともありこの本を読みました。

15年前の本であり、現在の栄養学では否定されているような内容もありますが、大半は今でも通用します。
ただ、この本に書いてあるような食事を個人レベルで実行するのは難しいと思います。