スレイヤーズ17 遥かなる帰路 スレイヤーズ (新装版) (富士見ファンタジア文庫) の感想

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参照データ

タイトルスレイヤーズ17 遥かなる帰路 スレイヤーズ (新装版) (富士見ファンタジア文庫)
発売日2019-10-19
製作者神坂 一
販売元KADOKAWA
JANコード登録されていません
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル

購入者の感想

もう30年近いのか…最初に読み始めたときはここまでハマるとは思わなかったのですが。
ちなみに私は「スレイヤーズは絶対原作派」です。
アニメ版は一作目の主題歌(スレイヤーズの世界観を完璧に歌っている!)と
林原めぐみさんの声は完璧ですが…本編はどうも話の端折り方と演出の軽さが気になってもう一つでした。
小説本編の方では、初めて目にしたリナ・インバースは十代半ばにして恐るべき実力もさることながら…、
特筆すべき点は若年にして徹底した現実主義者であり確固たる自我を持った少女であるということでした。
それが極端に自己中心的に「見える」ことがあり、それをギャグの一部としているところが秀逸だったのです。
またその十代の少女にしては成熟しすぎた自我と人生観は、不自然というよりは
「魔道」に深く傾倒した彼女の知能の高さ、慎重さを裏付けるように見え精神面でのリアリティを感じました。
2巻、3巻と話が進むにつれ、魔族の本当の恐ろしさや、何より人とは決して分かり合えない異質さが浮き彫りになると、
ストーリー上それほどまでに彼女が強くあらねばならなかった理由が明らかになっていきます。
普通の人間なら「臆病者だと思ってくれてもいい」から関わりたくないほどに恐ろしい純魔族たち。
最終的にはそんな連中の、それも支配者と戦わねばならず、時には親しい者まで巻き込まれて命を落とす。
ギャグや軽いノリの道中描写と、実際に進行していく本筋の重さのギャップが好きです。
15巻「デモン・スレイヤーズ」のなかなかに辛いエンディングのあと、
作者が本編は終了と告げた時には一時代が終わったなと寂しく思ったものでしたが。

…なんと!
長生きはするもんです(笑)
本編再開!
そして「遥かなる帰路」読み終えてみればかつて私を魅了した謎に満ちた世界の構造がさらに広がり、
(まるでドラクエ3でアレフガルドの存在が明らかになったみたい)
それを解き明かしつつ旅する二人の物語は以前に増して長い旅路となる予感!
歳取っちゃったけど俺もまた、一緒に…最後まで旅を続けたいと思います、神坂さん。

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