日本美術史ハンドブック (ハンドブック・シリーズ) の感想

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参照データ

タイトル日本美術史ハンドブック (ハンドブック・シリーズ)
発売日販売日未定
販売元新書館
JANコード9784403250989
カテゴリアート・建築・デザイン » 芸術一般 » 美術史 » 東洋・日本美術史

購入者の感想

日本美術史界の第1人者というべき辻惟雄元多摩美術大学学長と泉武夫東北大学教授による編著です。序の辻惟雄氏の言葉で語られていますが、「かざり」「あそび」「アニミズム」の3つをキーワードとして、日本美術史の探訪をスタートします。視点のユニークさが本書の魅力であり、個性だと思っています。

オールカラーですし、有名な作品は一通り網羅されています。時代区分は美術史の区分を使用しています。作品は比較的小さい扱いですが、解説はそれに比較して詳しく丁寧な記述です。
本文181ページ、日本美術年表14ページ、編・執筆者紹介4ページ、作品リスト10ページ、人名索引7ページ、作品名索引5ページという構成になっています。簡単に作品にたどり着けるようなツールが施してありますので、古代から20世紀末まで、日本美術の流れをハンディな書で理解しようとする向きに有用でしょう。

ただ、あくまで本書は初学者の手引きという域をでません。現在発売されている本の中ではハンディで廉価という意味において最適だと思います。もっと詳しくは美術全集や、ジャンル別の専門書にあたってもらう必要があります。大切な点は、これを片手にできるだけ多くの実物と対峙してほしいということです。

本書に掲載してあるような素晴らしい作品と対面した時、人類の持つ偉大な才能にただただ感心し、畏怖するばかりです。人類の叡智と言われますが、まさしくその通りで、名作の輝かしさを本では味わうのは難しいでしょう。細部に至る表現力にも関心を払うべきですから。

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