AOR AGE Special Edition TOTO (シンコー・ミュージックMOOK) の感想

間もなく始まる17回目（！）のジャパンツアーに合わせて発売されたこのムック、もともとは2014年に刊行されたものですが、新たなインタビューや追加記事が大幅に増量されており、TOTO特集が組まれた「AOR AGE」も入手困難な今となっては是非押さえておきたい一冊です。特に、2015年リリースの傑作「XIV」から直近の40周年関連作品までの歩みが網羅されたことで、名実ともに永久保存版としての価値が高まったと言えます。

もちろん、今回もお馴染み中田利樹氏による監修で内容は折り紙付き。どのページからもTOTOへの深い愛情が伝わってきます。強いて言えば、時系列に収録されたインタビューの中で、90年代からの約20年間がすっぽり抜けている点が残念ですが、それだけ人気やセールス面で低迷し、メディアにも取り上げられず、バンドにとって不遇の時期であったことを物語っているように思えます。

いずれにしても、メンバーの死や解散といった数々の試練や苦難を乗り越え、新たなる黄金期に入ったような近年の充実ぶりはオールドファンとして本当に嬉しい限り。配信サービスや先頃のWEEZERによるカバーヒットなどがきっかけで新規ファンも増えており、再び彼らに追い風が吹いてきたように感じるのは私だけではないはずです。
ルークの最新インタビューからも、メンバー間の強い絆やモチベーションの高さが読み取れて頼もしく感じました。この勢いのまま、50周年に向けて突っ走って欲しいです。
TOTOよ永遠なれ！

さて、ここからはamazonに対しての苦言です。早くから予約していたにもかかわらず、発送連絡が来たのが発売日から２日後で、到着したのがさらに２日後。これではなんのための予約か分かりません！
商品自体は満点なので星を落とすような評価は付けませんが、もっと注文管理をしっかりしてください！