ハイドン:チェロ協奏曲第1番、第2番 の感想

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参照データ

タイトルハイドン:チェロ協奏曲第1番、第2番
発売日2010-09-22
アーティストデュ・プレ(ジャクリーヌ)
販売元ワーナーミュージック・ジャパン
JANコード4943674188253
Disc 1 :チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.VIIb-1 第1楽章:モデラート
チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.VIIb-1 第2楽章:アダージョ
チェロ協奏曲 第1番 ハ長調 Hob.VIIb-1 第3楽章:アレグロ・モルト
チェロ協奏曲 第2番 ニ長調 作品101 Hob.VIIb-2 第1楽章:アレグロ・モデラート
チェロ協奏曲 第2番 ニ長調 作品101 Hob.VIIb-2 第2楽章:アダージョ
チェロ協奏曲 第2番 ニ長調 作品101 Hob.VIIb-2 第3楽章:アレグロ
カテゴリミュージック » ジャンル別 » クラシック » 交響曲・管弦楽曲・協奏曲

購入者の感想

ハイドンの2曲のチェロ協奏曲は、曲趣が違いすぎるため、同一の演奏者が1枚のディスクに演奏を収めるのは難しいと思う。そんな中では、これは傑出した1枚だと思うし、お買い得だろう。ただし、いまのピリオド楽器による特急演奏に慣れている人には、ロマンティックに過ぎて聴こえるかも知れない。
「第1番」。バレンボイムとECOの演奏は、同時期にEMIに録音していたモーツァルトのピアノ協奏曲全集やハイドンの《パリ交響曲集》にも似て、終始生気に満ち溢れ、実に軽快できびきびとしており、この曲の爽やかな曲風によく合っていると思う。デュ・プレの演奏は、過度なのめり込みを見せない。ちょっと録音レベルも抑え気味かも知れない。軽快とはいえないが、剛直になり過ぎずなかなかいい感じだ。多少、鶏肉牛刀を思わせるところもあるが、第2楽章の深々とした感動の表現などはやはりこの人ならではで、息の長いカンタービレも聴きもの。指揮のバレンボイムとは互いに引き立てあうようなところがあって、その調和が何とも良い。この協奏曲で、チェロ、指揮ともにこれだけまとまりの良い演奏なら充分名演の名に恥じない。
「第2番」。名匠バルビローリの指揮は、さすがに若きバレンボイムより熟している。ロンドン響も優秀。バルビローリはチェロを包み込むような包容力のある演奏で、この名作を味わい深く聴かせる。しかも弾力にも欠けておらず、決して老い衰えを感じさせない円熟したパパ・ハイドンだ。デュ・プレのチェロはやはり「第1番」より名作とされるこちらの曲の方が腕の振るいようがある感じで、とても闊達な演奏を繰り広げる。指揮者の大きな器の中で、情感豊かにメロディーを歌い上げているのが感動を誘う。見事なチェロ、そして指揮だ。演奏様式に拘らない向きにはぜひ聴いていただきたい。
ワーナー盤は、旧東芝EMI盤より音質が良くてありがたい。味わい深い名作「第2番」だけでなく、若々しい「第1番」の活きのいい新鮮な名演を収めていることから、このディスクを推奨します。

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ワーナーミュージック・ジャパンから発売されたデュ・プレ(ジャクリーヌ)のハイドン:チェロ協奏曲第1番、第2番(JAN:4943674188253)の感想と評価
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