タイトーデジタルサウンドアーカイブ ~ARCADE~ Vol.2 (CD2枚組) の感想

日本における老舗ビデオゲームメーカー「タイトー」は、特に80〜90年代にかけて多数の業務用ビデオゲームを開発、販売しました。この商品は、その頃のタイトーゲームから幾つかのタイトルを選出して、それに使用されたサウンドを収録したアルバムです。

もっとも以前からのファンの皆様は、そういったコンセプトのアルバムは既に幾つもお持ちであろうと思います。少し前に、似たようなコンセプトの『タイトー レトロゲームミュージック コレクション』というシリーズが別会社（ティームエンタテインメント）から発売されていたのも記憶に新しいところです。今回のアルバムにしても、やはり気になるのはそれらとのコンセプトの違いがあるかどうかです。

「…つまりそれは「初収録作品がどのぐらいあるか」ということですよね」といったら極端でしょうか。「そこ」にこだわる理由はレビューの後半で述べることにして、まずは商品のライナーノーツから見てみます。

今回の聴きどころは「ZUNTATA（タイトー社内の作曲チーム）が外部コンポーザー（自社スタッフ以外の作曲家）と協力してつくりあげたサウンド」とのことです。ところが、この商品にはライナーノーツに「作曲者」の表記がありません。

（以下、2015年12月24日訂正）それゆえ、私はこのレビューで当初「ゲームの作曲者一覧」を商品の付記事項としておりました。　じつは、PCでこのCDを再生される方は「作曲者名」を見ることができるのです。やり方は『iTunes』を使ってCDを読み込ませ、曲目を右クリックして「プロパティ」を選択するだけです（WMP（ウインドウズメディアプレイヤー）では表示されませんでした）。

以下の一覧は、そのプロパティに記載された情報をもとに以前の情報を訂正したものです。
※なお、作曲者の敬称は略させていただきます。

・スーパーデッドヒート（初収録）
　作曲：小倉久佳