引きこもり英雄と神獣剣姫の隷属契約 ふたりぼっちの叛逆譚 (MF文庫J) の感想
参照データ
タイトル | 引きこもり英雄と神獣剣姫の隷属契約 ふたりぼっちの叛逆譚 (MF文庫J) |
発売日 | 2017-04-25 |
製作者 | 永野 水貴 |
販売元 | KADOKAWA |
JANコード | 9784040692364 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » ライトノベル |
購入者の感想
タイトルからして厨二病臭がプンプンする上に、表紙がまた露出多めな可愛い女の子ということで、表紙
が決まる前から予約はしていたのですが、発売日に届いてから今まで「どうせテンプレ作品だろうから読
むのは急がなくていいや」と放置しておりました。いわゆる積ん読。
しかし、読み始めて間もなく読者の前に難題が。「生きる者を武器とし、永遠に近い存在にする」。これ
が是か否か。これがありきたりな厨二作品であるなら、武器でありながら普段は人の姿をとれたり、生前
と変わらぬ自我があったりするのですが、この話では残酷なまでに元に戻りません。「=死」です。
これを受け入れられる、疑問にも思わない主人公と、邪法・外法の類いとして忌避するそのほかの登場人
物たちのすれ違いがいい味を出しています。そして劣勢に追い込まれた戦争において、降伏かそれを使用
して戦うかの二択しか無い状況まで追い込まれる物語の展開も秀逸。
合間合間には真っ直ぐに生きる主人公の、何者にも囚われない自由な発言が、あるときは周囲の者の目を
覚まさせたり、反感や混乱を招いたり、誤解や好意や嫉妬もあるよ的エピソードとなって物語を彩ってい
て飽きない。
今後が楽しみな良作だと思います。続刊に期待しております。
が決まる前から予約はしていたのですが、発売日に届いてから今まで「どうせテンプレ作品だろうから読
むのは急がなくていいや」と放置しておりました。いわゆる積ん読。
しかし、読み始めて間もなく読者の前に難題が。「生きる者を武器とし、永遠に近い存在にする」。これ
が是か否か。これがありきたりな厨二作品であるなら、武器でありながら普段は人の姿をとれたり、生前
と変わらぬ自我があったりするのですが、この話では残酷なまでに元に戻りません。「=死」です。
これを受け入れられる、疑問にも思わない主人公と、邪法・外法の類いとして忌避するそのほかの登場人
物たちのすれ違いがいい味を出しています。そして劣勢に追い込まれた戦争において、降伏かそれを使用
して戦うかの二択しか無い状況まで追い込まれる物語の展開も秀逸。
合間合間には真っ直ぐに生きる主人公の、何者にも囚われない自由な発言が、あるときは周囲の者の目を
覚まさせたり、反感や混乱を招いたり、誤解や好意や嫉妬もあるよ的エピソードとなって物語を彩ってい
て飽きない。
今後が楽しみな良作だと思います。続刊に期待しております。