ジュラシック・ワールド ブルーレイ&DVDセット [Blu-ray] の感想

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頭に来る女だ、とはある登場人物の本作ヒロインへの一言。
正にこの通りで、被害を食い止めようと策を提言する男に食って掛かって間接的に被害拡大に一枚噛むわ、
肉食恐竜の放たれた森のただ中ででかい声で叫ぶわ、自分の秘書に甥っ子兄弟の子守を押し付け、
彼女は英国人だから子守も大丈夫と言い放つわ。
その結果、秘書は私的な電話をしていたとはいえ、その隙に面倒な監視の目を逃れようとした兄の
悪意で二人を見失い、やっとで見つけて共に逃げようとしたときには哀れ、翼竜の餌食。
くちばしに捉えられ、落とされまた捕まり、プールに落ちて何とか無事かと思いきや再び翼竜に
猛烈な勢いでくわえとられ、最後はモササウルスに翼竜と共に一飲みにされる。
この時の彼女ときたら悲惨以外の何者でもなく、いわれない暴力に蹂躙される様が余りにも惨い。
なんせ他に悪い奴はいくらでも居るのに、劇中屈指の残虐な死に方を遂げる。
しかも彼女は結婚式を間近に控えていたなんて意地悪な設定までついている。
ちなみに兄弟の兄は地元に恋人が居るのにパークの中で女の子をジロジロ舐めるように見て、彼女達に
せせら笑われるような女好き。なぜか女性に熱視線を送る描写が何度も繰り返される。それ要るか？
話が進むにつれての成長でも描きたかったのかもしれないが、あまりにくどい。
だったら素直に弟と仲良く出来ない姿でも描けばいいのに、と思ってしまった。
おかげでその後の展開にイマイチ身が入らず、本来なら燃えるべきクライマックスにも興奮し損ねた。
秘書を犠牲にしたヒロインは何してたかって、自分から危機を招いた身内を助ける為に責任者でありながら
職場を放棄し、元恋人を匂わせる男を救って不意のキスにときめいて、兄弟達が彼を褒めそやすのを影ながら
口角を釣り上げて優越感に浸り、最後は見事に男をゲットして帰っていく。
その間一度だって子守を押し付けた秘書の事を思い出す事は無い。探さないどころか名前も口にしない。
脱走した肉食恐竜の牙にかかって、力なく倒れた草食恐竜が命を終える場面に立ち会って