メロスのようには走らない。~女の友情論~ の感想

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参照データ

タイトルメロスのようには走らない。~女の友情論~
発売日販売日未定
製作者北原 みのり
販売元ベストセラーズ
JANコード9784584135396
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 倫理学・道徳 » 倫理学入門

購入者の感想

以前、北原みのりさんの『毒婦。』を読んで、それがとても
面白かったので、この本も購入しました。

「女友だち」という大きなテーマではありますが、書かれている
ことはとても具体的なエピソードで、ぐいぐいひきこまれました。

著者が、過去に起こった出来事や自分の気持ちを正直にさらけ
出しているのが好感が持てます(美人の友達に誘われた合コンで、
相手の男たちが自分を無視したエピソードとか、著者のいたたま
れない気持ちがすごくよく分かる…)。

「女友達」との関係ってわりと個人的なことだと思っていたの
ですが、嫉妬したり優越感を持ったり、それで罪悪感を感じたり
するのって、私だけじゃないんだなと思ってほっとしました。
あと、「女の敵は女」とよく言われたりするけれど、この本には、
本当の敵とは何かが随所随所に書かれていて、腑に落ちることが
結構ありました。

あとがきで、「毒婦」と呼ばれた女たち(木島佳苗、上田美由紀、
東電OLなど)には女友達がいなかったという旨が書かれていましたが、
確かに、彼女たちに友達がいたら、人生はまるで違っていたものに
なっていたんだろうなと思います。

「女友達」をテーマにした小説はたくさんありますが、エッセイで
ここまで赤裸々に語っている本は読んだことがなかったので、
新鮮で面白かったです。

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