笑顔で光って輝いて (じっぴコンパクト文庫) の感想

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参照データ

タイトル笑顔で光って輝いて (じっぴコンパクト文庫)
発売日販売日未定
製作者小林 正観
販売元実業之日本社
JANコード9784408456553
カテゴリジャンル別 » 人文・思想 » 哲学・思想 » 人生論

購入者の感想

この本は、正観さんの他のベストセラー本とは少々雰囲気が異なるように感じられたのですが、最後のページの参考文献を見て、ああ、なるほど、と思った次第です。
どうやら、こちらの本は、正観さんが有名になる前に、正観さんのために作られた出版社二つから出されたシリーズを元に編集されているから…のようです。
私は、今のところ、それらの本屋さんにないシリーズは、二冊のみしか読んでおりませんが、確かに初出の話が多くて、正観さんと親しい人々が関わってきただけあって、中には、万人向けとは思えないコアな話も含まれているようです。

私がこの本の中で特に印象に残っているのが、最終章の「正義感の罠」という節と、第一章の『強い子』のところです。
前者については、例え、いくら世のため人のためになるようなことをしている人だとしても、自分と同じ価値観になること、同じ行動を取ることを、他の人にまで強要することで、次第に人から相手にされなくなり、ツキも逃げてしまう、という話でした。
40年間に渡る人間観察に基づいて、正観さんは、自らの正義感に潜む「敵意」や「憎しみ」につまづかぬように、淡々と生きていくように、と私たちに伝えてくれているのでしょう。

後者については、正観さんの教育に対する考え方や、正観さんが考えるところの、子どもに対する大人の接し方がよくわかりました。
正観さん曰く、やさしさとは、「力の強いものが、その持っている力や権力を、弱い立場のものに対して行使しないこと」ということであるので、本来、「子どもに対してやさしい親」とか「生徒に対してやさしい先生」などというのが正しい使い方であるのだと。
そして、親(或いは先生)が子どもに対して何か教えるということは、真似をさせるということに他ならないと言われておられました。
つまり、親も先生も、自分の強い立場や権力を振り回すべきではなくて、また、絶対に、暴力に訴えたりするべきではないということ、諭す際にも、子どもと同じ目線まで降りていって、穏やかな言葉と笑顔とで、粘り強く説得していくことが大切であるということです。

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実業之日本社から発売された小林 正観の笑顔で光って輝いて (じっぴコンパクト文庫)(JAN:9784408456553)の感想と評価
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