自己を見つめる-ほんとうの自分とは何か- の感想
参照データ
タイトル | 自己を見つめる-ほんとうの自分とは何か- |
発売日 | 1982-01-25 |
製作者 | 山田 無文 |
販売元 | 禅文化研究所 |
JANコード | 9784881820124 |
カテゴリ | » 本 » ジャンル別 » 人文・思想 |
購入者の感想
禅文化研究所のブログを時々閲覧するが、スタッフのお一人が決まって山田無文老師のお写真に花を立てられているのが印象的であった。「あぁ、慕われているのだな」と感じた。
さて、僕の宗旨は浄土真宗であり、白状すれば禅界隈の知見は全くない。ただ、禅浄一如の立場に立ち、越境的な思索を展開された鈴木大拙の一ファン(しかも、にわか)として、禅的なエッセンスを学びたいとも思っていた。
そうした中で出会った本書である。非常に明快に、「禅のさとりとは何か」という点について語って下さっている。文体も全く古くない。有り難い。
ただし、中国への眼差しについては、些か疑問も感じた。老師はチベット探検でも著名な河口師ともご縁があったということであるが、果たしてチベット問題については、どの様なお立場に立たれるか、かなわないことではあるが、伺いたいことであった。
最後に余談となるが、驚いたことが一点。老師が仏門に入られ、その求道を開始したのが、成人して後ということである。そして、勿論血の滲む研鑽あってだろうが、然るべき立場に上り詰めたという事実である。
これは、臨済宗教団の「実力主義」「風通しの良さ」と受け取るべきか、それとも浄土真宗教団の「風通しの悪さ」と捉えるべきか、はてさて。
さて、僕の宗旨は浄土真宗であり、白状すれば禅界隈の知見は全くない。ただ、禅浄一如の立場に立ち、越境的な思索を展開された鈴木大拙の一ファン(しかも、にわか)として、禅的なエッセンスを学びたいとも思っていた。
そうした中で出会った本書である。非常に明快に、「禅のさとりとは何か」という点について語って下さっている。文体も全く古くない。有り難い。
ただし、中国への眼差しについては、些か疑問も感じた。老師はチベット探検でも著名な河口師ともご縁があったということであるが、果たしてチベット問題については、どの様なお立場に立たれるか、かなわないことではあるが、伺いたいことであった。
最後に余談となるが、驚いたことが一点。老師が仏門に入られ、その求道を開始したのが、成人して後ということである。そして、勿論血の滲む研鑽あってだろうが、然るべき立場に上り詰めたという事実である。
これは、臨済宗教団の「実力主義」「風通しの良さ」と受け取るべきか、それとも浄土真宗教団の「風通しの悪さ」と捉えるべきか、はてさて。