和食とはなにか 旨みの文化をさぐる (角川ソフィア文庫) の感想

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参照データ

タイトル和食とはなにか 旨みの文化をさぐる (角川ソフィア文庫)
発売日2014-05-24
製作者原田 信男
販売元KADOKAWA/角川学芸出版
JANコード9784044094638
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

ヨーロッパの料理や中華をよく作るが、それに対して何が和食たらしめるのかという疑問を日々抱いていたので購入。
まず筆者は、日本は水分の乏しい麦または牧畜文化圏に対し土壌豊かな米文化圏である、と世界の食文化概論を説明。
その後は時系列に先史時代から戦後までの日本の食の歴史を説明していく。
文化が結晶したのは江戸時代だと思っていたが、和食のコアは室町期に完成していたという筆者の説明は興味深かった。

知的好奇心をそそられる内容で、一気に読めた。
しかし歴史にかなりのページ数が割かれているし、軽い読み物とは言いがたいかもしれない。

ただ、この著者は自分が書きたい内容に無理やり話を振る ような書き方をする癖があるようで、それが少々気になった。
例えば、序盤の 「世界は米、麦、トウモロコシという炭水化物の主な摂取源によって3つの地域に分けられる。
南米はトウモロコシに頼った文化であるが、トウモロコシに関してはまだ研究がすすめられていないので、主に米と麦についてみていくことにする」 という箇所など。
確かに米と麦よりは研究が進んでいないかもしれないが、アメリカ大陸全土をスルーというのはいかがなものか。
簡単な概論くらいは示してくれてもいいのになあ、ということで −☆

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