信長を殺した男~本能寺の変431年目の真実~(6) (ヤングチャンピオン・コミックス) の感想

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参照データ

タイトル信長を殺した男~本能寺の変431年目の真実~(6) (ヤングチャンピオン・コミックス)
発売日2019-09-19
製作者藤堂裕
販売元秋田書店
JANコード9784253141963
カテゴリ » ジャンル別 » コミック・ラノベ・BL » コミック

購入者の感想

前巻までの進行ペースから、てっきりこの6巻が最終巻になるのだろうと思っていましたが、違いました。
本巻では信長が自害するまでが描かれています。
この調子だと、8巻くらいまで行くのかも知れません。

とは言え、ダラダラと引き延ばしているという印象は受けませんでした。
戦国という混乱期における、それぞれの家の事情、陰謀、裏切りなどが交錯し、絡み合い、一筋縄ではいかない状況を巧みに演出しており、十分楽しめる内容になっていました。

しかし、それにしても信長が一点の曇りもなく、光秀を信用し切っていたことについては、今回も気の毒に思いました。この作品では、信長はその非道な部分も描かれている一方で、光秀に対しては余りに無垢な思いしか持っていない事を強調しているので、裏切られたことを知った時の信長のショックを思うと、他人事ながら少々同情してしまいます。
光秀は日本の将来を慮る(主に明国侵攻の阻止)という大義を掲げてはいますが、自賛するほどの周到な策を巡らして無垢な信長を追い詰めて行くあたりに、光秀の純粋な暗黒面を垣間見た気がします。

単純軽薄な私などは、これまで語られてきた光秀謀反の動機の方が、人間味が有って腑に落ちます。
それでも本作を十分に楽しめた事には間違いありませんが。

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