下り坂をそろそろと下る (講談社現代新書) の感想

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政治や経済といった面から国家がどう運営されるべきかという視点はよく見聞きする。
逆に文化的な視点は疎かにされがちで、中々話題にでてこない。そこを補填する上でこの本は機能するだろう。

と、期待はしたものの地方における文化の創設といったテーマに主眼が置かれているようで一つの地方論としては
まあ機能しても国家論としてはかなり欠けるといった印象である。

まあ地方にしろ、国家にしろ、世界にしろ、一つの社会の枠組みを考えるのには多様な見方が必要なのだ。
新書一つの情報量がそんな大それたものを期待するのは些か傲慢であろうし、あまり多くを求めるのはよしたほうがいい。

それを踏まえて、各々の主観を通せば抵抗なくこの本の内容が入ってくると思う。