現代坐禅講義 只管打坐への道 (角川ソフィア文庫) の感想

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タイトル現代坐禅講義 只管打坐への道 (角川ソフィア文庫)
発売日2019-01-24
製作者藤田 一照
販売元KADOKAWA
JANコード9784044004316
カテゴリ »  » ジャンル別 » 文学・評論

購入者の感想

本書は、2011年にハードカバーで出版されたものが文庫化されたものです。

 本書では、禅、特に曹洞宗の只管打坐を中心に説かれています。
 マインドフルネスなど、上座部のヴィパッサナー瞑想を現代的な解釈、現代的な言葉で説いた本はジョン・カバットジン以降少なくありませんが、それに比べ禅は、玄妙な、ブラックボックス的な部分があり、また言語的な説明をあまり良しとしない傾向があることもあるせいか、本書のようにあまり現代的で、本質を取り出すような解釈の本、というものは多くないように思われます。
 また、禅は「坐禅は、習禅にはあらず。ただこれ安楽の法門なり」と普勧坐禅儀で説かれている一方で、厳しく、ひたすらに頑張るもの、というイメージがあったり、実際にそういった指導がなされることもあるようです。
 ただ、藤田氏は本書において、うんうんと頑張る道と、脱力しきってだらけた道のいずれでもない、自然に調和して、身体の声に耳を傾ける、そして何かを求めて止まない人間の営みをストップさせ、ただそこに存在するだけの坐禅を説いています。
 本書を読むと、坐りたくなる。そんな一冊です。

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