48手ヨガ -江戸遊女に学ぶ女性ホルモンと体力活性法- の感想

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重い後遺症と更年期障害に悩み、ヨガや漢方など試しましたが改善せず、鈴木まりさんの医療系アーユルベータサロンROSAに出会いました。彼女の壮絶な実体験から生まれたメソッドのコンセプトは,女性ホルモンをメンテナンスして喜びの多い人生にすること。

子育てとハードな仕事を長く続けていた私は、自分が生きものだということすら忘れていて、身体を壊してようやく女性の体は子宮を中心に設計されていて、体の中で命を作るためにとても繊細に出来ていることを彼女から学び、心身共に改善していきました。

そして笑いながらメンテナンスを受けつつも、いつも彼女とは世の中の気になることも話し合いました。女性の社会進出による体への負担、古代は命を産む女神と言われていたのにいつの日からか女性差別が当たり前になった事、不妊、望まない妊娠やレイプ。

本来なら性愛は心と体のエクセサイズなのに、性教育自体が「1番大切なのは相手を思いやることだ」と伝えられていない。それが体のシステムや手法を教えるより大切なのに、多くの人があやふやな知識で大人になり、そのことを恥ずかしいこととして誰にも相談できず悩んでいる。

そんな人生の処方箋のようなお話が、この本には彼女のやさしさと共にぎゅっと詰まっています。そして、遠くイギリスに住む娘も、まりさんのアドバイスのおかげもあり、結婚7年目にしてお腹に新しい命が宿りました。その生まれてくる子にも、まりさんの心を伝えたいと思っています。本を書いてくださってありがとうございました。英訳も期待しています。