ドイツの教訓―変わりゆく自由化市場と原子力政策 (電気新聞ブックス―電力自由化シリーズ) の感想
参照データ
タイトル | ドイツの教訓―変わりゆく自由化市場と原子力政策 (電気新聞ブックス―電力自由化シリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 熊谷 徹 |
販売元 | 日本電気協会新聞部 |
JANコード | 9784902553185 |
カテゴリ | ジャンル別 » ビジネス・経済 » 産業研究 » 資源・エネルギー |
購入者の感想
来日したドイツの郵便や電力の自由化後の規制機関の長を勤め先で迎えたとき、事前に勉強になるものはないかと業界紙である『電力新聞』を大阪府立図書館で調べていたら、くだけたイラストつきで、ドイツの電力自由化をめぐって起きた様々なドタバタを現地で直に見てきた著者の連載が面白く読んだが、後でこの本にまとめられて、再び楽しめた。内容はとても包括的で、EUの電力自由化指令に始まり、地域電力会社の再編、新規参入会社が経営に失敗し高い電力料を払わされたりしたケースや、外国との電気の輸出入や原子力発電と反原発の緑の党(当時は連立与党だった)のことなど、電力自由化によって起こる様々な問題が取り上げられていた。まだ地域独占会社が市場をおさえる日本も将来どうなるか考えるのにも役立つ。