ワルツを踊ろう (幻冬舎文庫) の感想
参照データ
タイトル | ワルツを踊ろう (幻冬舎文庫) |
発売日 | 2019-10-09 |
製作者 | 中山 七里 |
販売元 | 幻冬舎 |
JANコード | 9784344429048 |
カテゴリ | 本 » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド |
購入者の感想
こんなに生々しく限界集落の悲劇を描いた作品はなかったであろう。まさに現代版「八つ墓村」である。主人公は生まれ故郷の限界集落に戻ってく 来て、住民のために奔走するが、これが逆に仇となり、彼は狂気に襲われる。このストーリー展開が本書を読む醍醐味であるが、なぜこの男はこのような村に戻ってきたのだろうか?前職で身につけたキャリアを生かして、粘り強く職探しをすれば、次の仕事も見つかったのではないか?都会を離れるべきではなかった。しかも、両親も他界している。仕事も収入もないのは、はじめから分かっていたではないか?どうもこの点が腑に落ちない。はじめから自給自足の生活に徹する覚悟があるのなら話は別であるが。
あまりにも急激なストーリー展開に異常を感じた読者もいたのではないか?
最後の大逆転にも驚かされた。
米澤穂信といい、中山七里といい、彼らが描く限界集落には希望が欠けている。本当に絶望しかないのだろうか?
次は限界集落の再生をテーマにしてほしいものだ。
お勧めの一冊だ。
あまりにも急激なストーリー展開に異常を感じた読者もいたのではないか?
最後の大逆転にも驚かされた。
米澤穂信といい、中山七里といい、彼らが描く限界集落には希望が欠けている。本当に絶望しかないのだろうか?
次は限界集落の再生をテーマにしてほしいものだ。
お勧めの一冊だ。