国民を豊かにする令和の政策大転換 の感想
参照データ
タイトル | 国民を豊かにする令和の政策大転換 |
発売日 | 2019-09-03 |
製作者 | 三橋 貴明 |
販売元 | ビジネス社 |
JANコード | 9784828421315 |
カテゴリ | ジャンル別 » 社会・政治 » 政治 » 日本の政治 |
購入者の感想
一見、本書に関係がないことのように思われますが、皆さん、「ノーベル経済学賞」ってないのはごぞんじですか?
少なくとも、ノーベルの遺志を継ぐ「ノーベル財団」では認めていません
というのも、本書を読めばわかるのですが、やはり、経済学をはじめとした社会科学は、自然科学と違い、時のイデオロギーに左右されることが多いからかだと思います
さて、本書も、97年から始まるデフレ対策を中心に書いてあるのですが、現在の政権の中心を貫くのは主流派経済学
そこでは、
・緊縮財政
・規制緩和
・自由貿易
が、主流派経済学の背骨というべき「グローバリズムのトリニティ(三位一体)」として機能しています
では、「デフレの最大の現況」と呼ぶべき緊縮財政を中心に、レビューをしたいと思います
官庁の中の官庁である財務省が重視するのが、緊縮財政主義、即ち、財政の健全化です
これを、とりわけ進めたのが97年の橋本龍太郎内閣の緊縮財政で、この20数年間、実は、先進国で、日本のGDPだけが減少しています
その結果、益々、財政赤字が拡大しましたので、政府は、消費増税を導入(=民間所得の減少)しました
しかし、その結果、「総需要の減少→財政赤字→消費増税→所得の減少→総需要の減少・・・・」という悪循環に陥っています
で、それを断ち切るべく、現在、脚光を浴びているのがMMT理論
具体的には、財政出動して総需要を向上し、経済成長させれば、上記の悪循環は反転するというものです
そうすると、「今以上に、財政赤字を拡大すれば、ハイパーインフレになる」と財務省は印象操作しますが、その財務省自身が、2002年、外国格付け機関に対し、MMT理論通り、「自国通貨建ての債務はデフォルトしない」と意見しているのです
よくある、財務省の二枚舌ですね
要は、民間に需要がないのであれば、政府が財政出動すべきというのが本書の論旨です
少なくとも、ノーベルの遺志を継ぐ「ノーベル財団」では認めていません
というのも、本書を読めばわかるのですが、やはり、経済学をはじめとした社会科学は、自然科学と違い、時のイデオロギーに左右されることが多いからかだと思います
さて、本書も、97年から始まるデフレ対策を中心に書いてあるのですが、現在の政権の中心を貫くのは主流派経済学
そこでは、
・緊縮財政
・規制緩和
・自由貿易
が、主流派経済学の背骨というべき「グローバリズムのトリニティ(三位一体)」として機能しています
では、「デフレの最大の現況」と呼ぶべき緊縮財政を中心に、レビューをしたいと思います
官庁の中の官庁である財務省が重視するのが、緊縮財政主義、即ち、財政の健全化です
これを、とりわけ進めたのが97年の橋本龍太郎内閣の緊縮財政で、この20数年間、実は、先進国で、日本のGDPだけが減少しています
その結果、益々、財政赤字が拡大しましたので、政府は、消費増税を導入(=民間所得の減少)しました
しかし、その結果、「総需要の減少→財政赤字→消費増税→所得の減少→総需要の減少・・・・」という悪循環に陥っています
で、それを断ち切るべく、現在、脚光を浴びているのがMMT理論
具体的には、財政出動して総需要を向上し、経済成長させれば、上記の悪循環は反転するというものです
そうすると、「今以上に、財政赤字を拡大すれば、ハイパーインフレになる」と財務省は印象操作しますが、その財務省自身が、2002年、外国格付け機関に対し、MMT理論通り、「自国通貨建ての債務はデフォルトしない」と意見しているのです
よくある、財務省の二枚舌ですね
要は、民間に需要がないのであれば、政府が財政出動すべきというのが本書の論旨です