ドビュッシー & ラヴェル:弦楽四重奏曲集(クラシック・マスターズ) の感想

ドビュッシーとラヴェルの弦楽四重奏曲は大好きでメロス、エマーソン、イタリア、カルミナ、ケラー、ブタペストなどで聴いてきました。正直、技術的な点ではベートーヴェンやバルトーク、ショスタコーヴィチのような、厳格な構成力を必要とする曲とはかなり求められる要素は違います。このフランスの２曲は、アルバンベルクQの圧倒的な技術がストレートな魅力としてやや反映されにくい。あとは録音の良し悪しや好みによるところが多いのではないでしょうか。
現時点ではエマーソンQやこのアルバンベルクQが最も録音状態も含めいい意味でふんわりとした柔らかい質感があり、敢えて一枚と言われればこの盤を推薦することにためらいはありません。