クリスマス・イブ(2019 Version) の感想

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ここ数年、毎年の恒例リリースであるが、この2019年Ver.には新録のライブ音源が収録されています。

M1「クリスマスイブ」は断言は出来ないが2013年リマスター音源にほぼ等しいクオリティです。(もしかすると新録のライブ音源に合わせてレベルの変更はしてるかもしれない)
『Melodies』のアナログ盤B面最後の内周歪みなどお構いなくレベル高めで収録し、高級MCカートリッジを用いても”歪む”クリスマスイブなど忘れてしまうほど美しい仕上がりです。

M4は、2008年の浜離宮朝日ホールでのアコースティックミニライブ音源。当時、クリスマスイブはアンコールの一番最後に演奏されています。
ここ数年はアコースティックトリオでの場数も増え、より円熟した演奏が聴けているため、この2008年のテイクには若干の物足りなさも感じるようになってきたが、演奏の優しさや終盤のシャウトは唯一無二の雰囲気を醸し出しており、非常に良いです。
私個人的には、クリスマスイブのアコースティックライヴVer.は2017年のサンソン25周年SPライブのテイク(同アレンジ)がロックンロールであり非常に気に入っておりますが、ラジオ放送のみで音源化はされていませんため、いつかCDにしていただきたいです。

M5、M6は2019年のライブテイクです。
M5「Bella Notte」この曲の演奏前のMCによると、この曲は達郎さんが初めて見たディズニー映画「わんわん物語」の中で挿入される曲であり、この曲に感銘を受けた達郎さんは1993年のクリスマスアルバムに収録し、それが2001年の続編「わんわん物語ll」の日本語吹替版のオープニングテーマに選曲され非常に喜んだとのことです。

M6「Smoke Gets In Your Eyes」この曲は以前のライブMCによると、この曲の最後のハイトーン(トップ)が出なくなったら引退するという自分を試す曲でもあると仰ってました。とは言うものの、このテイクを聴くと、66歳(2019年現在)の達郎さんは余裕で出ているため引退はまだまだ先であることを実感できます。