昭和史 (上) の感想

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下巻、『明治大正史』と併せて購入しました。

昭和史ですが
書かれているのは
第一次世界大戦からで
上巻では第二次世界大戦終戦まで書かれています。

教科書だけではわからない
「なぜ日本が戦争に向かっていったのか」
という問題点も
この本を読めば理解できてきます。

また
上巻の内容は
・関東大震災からの復興
・世界恐慌
・高橋是清による景気回復
・国際間での貿易関係
・戦時中の国内の経済状況や流通の統制
など
経済的には重要なトピックが多い時代です。

この本の著者 中村隆英先生は
東京大学名誉教授にして経済史のご専門。

この時代の
貨幣価値、GNP、物価など
たくさんの表やグラフを用いながら
わかりやすく説明してくださっています。

それだけではなく
兵器生産量、有業人口の低下、食料供給量の低下、戦争による人命被害などのデータも載っています。
数字が当時の悲惨さや苦しさを物語っており
読んでいて心苦しくもなりました。

そういう意味では
未来に語り継いでいきたい1冊でもあり
日本国民「必読の書」と言ってもいいかも知れません。