メタル脳 天才は残酷な音楽を好む の感想

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参照データ

タイトルメタル脳 天才は残酷な音楽を好む
発売日2019-01-30
製作者中野 信子
販売元KADOKAWA
JANコード9784048961240
カテゴリエンターテイメント » 音楽 » 音楽理論・音楽論 » ポピュラー音楽

購入者の感想

タイトルに惹かれて購入しました。通読した感想です。

内容紹介においては、世間から疎まれる音楽であるメタルが、どのように人に影響を与えているのか、また世間における間違った認識について正す、といった主旨のことが書いてありました。
しかしながら、実際に本を読んでみると、とても主旨に沿った内容とは思えませんでした。

メタルとは一見関係のないような研究結果に、さもメタルが他の音楽よりも優れている、といったこじつけに見える論が多く見られます。そして、それらの論を補強するのが著者の個人的な経験や推測であるというのも、私にとっては納得が行きませんでした。

著者が脳科学者であり、東大医学部で博士号を取得しているという事実が本文中で何度か強調されていますが、それでこの本の内容に信憑性が出るとは思えません。むしろ、その肩書を陳腐なものに見せてしまうだけなのではないかと感じました。

さらに、タイトルには「天才は残酷な音楽を好む」とありますが、その「天才」について本文中では明確に触れられている箇所はありません。「成績優秀者がメタルを好んだ」といった風な内容の研究結果をもってタイトルへの説明としているのかもしれませんが、根拠があまりにも不確かすぎます。タイトルの回収といった点から見てもインパクトに欠けるといえるでしょう。
もしも、本文中で多くのページを割いている「著者がメタルと共に過ごした半生」が東大医学部卒の著者という「天才」につながるのだとしたら、勘違いも甚だしいです。

メタルは他の音楽よりも優れている、という内容もいくつか見受けられました。
たしかに我々メタラーは、メタル及びメタルを聞いている自分に対してプライドを持っています。
ですが、それが他の音楽を貶す理由になるのでしょうか、我々を特別な存在にする理由になるのでしょうか。私はならないと思います。

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