今昔百鬼拾遺 河童 (角川文庫) の感想

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参照データ

タイトル今昔百鬼拾遺 河童 (角川文庫)
発売日2019-05-24
製作者京極 夏彦
販売元KADOKAWA
JANコード9784041080450
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

購入者の感想

「鬼」では辛口のレビューを書きましたが、こちらは面白いです。まず出だしが素晴らしい。女学生が各地の河童について喧々囂々しているシーンから始まります。河童については、「宴」のひょうすべの時に書かれていましたが、今回は地方による河童の違いに触れていて、実に興味深かったです。そして、益田、多々良先生の登場の影響か、「鬼」より京極先生のあの独特の文章リズムが復活しています。ラストも京極堂シリーズっぽくて良かったと思います。ただ、これを読んでしまうと、やはり鵺の発刊が待ち遠しくなります。でも一つ朗報?がありました。この時系列には、京極堂は東北にいらっしゃるようで。鵺の舞台は日光なので、これはもしかして、鵺発刊後には東北の話が続く・・・?
いや、東北よりもまず日光、鵺です。この「河童」を読むと、京極堂シリーズのあのメンバーが懐かしくなり、「鵺はまだなの?!」と身悶えする羽目になるでしょう。

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