チャート式シリーズ 大学教養 微分積分 (チャート式・シリーズ) の感想
参照データ
タイトル | チャート式シリーズ 大学教養 微分積分 (チャート式・シリーズ) |
発売日 | 販売日未定 |
販売元 | 数研出版 |
JANコード | 9784410152306 |
カテゴリ | ジャンル別 » 科学・テクノロジー » 数学 » 微積分・解析 |
購入者の感想
たいへんわかりやすい。無駄なことを書いてない。3分の一程度の例題の素材は、高校数学でもなじみのあるもの。
例題の解答は、「高校ではこんな風に解いたと思うが、大学以降はこんな風に解くんだよ」というトーンで貫かれており、高校数学との接続が強く意識されている。要するに、「さあみなさん、まずわかる、微積ではホントはここが大事なんですよ。大学ではこんなふうにやるんだじょ」という、考えてみればごく当然のコンセプトで書かれており、持って回った言い方をしていない。
背伸びしたいとしごろの、現役の高校生、とくに理系のトップ校志望者には、かなりうけるだろうな。
数学科的には、賛否わかれるとおもう。見方によっては「いい加減」だから。しかし、著者の個人的な研究成果がいかされているところも多く、応用数学的には(つまり工学部的には)、納得の一冊。一刻も早く微積の基礎的な部分のツールを手に入れないと出遅れてしまい、その後のエンジニア人世にかかわるし、これをすました後に、微分方程式を積み上げていけば、大きな俯瞰が手に入るとおもう。
難しくもないことを難しく書いたり、くだらないことを大げさに書いたり、東大理系卒をうりものにおちゃらけた微積のくず本でカネもうけを狙ったりと、この分野の参考書は、邦語でたくさんあります。
本書における、ガチでのチャレンジ精神は、たいへんけっこうなことだとおもいます。
数研の、大学受験用参考書作成のノウハウが惜しみなくつぎ込まれており、レイアウトもわかりやすく叙述の日本語も簡潔でむだがない。相当な回数の推敲がなされているように思われる。たとえば、234ページの微分作用素の考え方は、知能ロボットのプログラムを書くときに重宝する考え方のひとつで、著者の問題関心が時代の流れの先端部分にあることがわかる。
関心のある方に、お勧めします。
例題の解答は、「高校ではこんな風に解いたと思うが、大学以降はこんな風に解くんだよ」というトーンで貫かれており、高校数学との接続が強く意識されている。要するに、「さあみなさん、まずわかる、微積ではホントはここが大事なんですよ。大学ではこんなふうにやるんだじょ」という、考えてみればごく当然のコンセプトで書かれており、持って回った言い方をしていない。
背伸びしたいとしごろの、現役の高校生、とくに理系のトップ校志望者には、かなりうけるだろうな。
数学科的には、賛否わかれるとおもう。見方によっては「いい加減」だから。しかし、著者の個人的な研究成果がいかされているところも多く、応用数学的には(つまり工学部的には)、納得の一冊。一刻も早く微積の基礎的な部分のツールを手に入れないと出遅れてしまい、その後のエンジニア人世にかかわるし、これをすました後に、微分方程式を積み上げていけば、大きな俯瞰が手に入るとおもう。
難しくもないことを難しく書いたり、くだらないことを大げさに書いたり、東大理系卒をうりものにおちゃらけた微積のくず本でカネもうけを狙ったりと、この分野の参考書は、邦語でたくさんあります。
本書における、ガチでのチャレンジ精神は、たいへんけっこうなことだとおもいます。
数研の、大学受験用参考書作成のノウハウが惜しみなくつぎ込まれており、レイアウトもわかりやすく叙述の日本語も簡潔でむだがない。相当な回数の推敲がなされているように思われる。たとえば、234ページの微分作用素の考え方は、知能ロボットのプログラムを書くときに重宝する考え方のひとつで、著者の問題関心が時代の流れの先端部分にあることがわかる。
関心のある方に、お勧めします。