中華の成立: 唐代まで (岩波新書 新赤版 1804 シリーズ中国の歴史 1) の感想

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タイトル中華の成立: 唐代まで (岩波新書 新赤版 1804 シリーズ中国の歴史 1)
発売日販売日未定
製作者渡辺 信一郎
販売元岩波書店
JANコード9784004318040
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購入者の感想

岩波新書のシリーズ中国の歴史第1巻で、時代は唐代まで。
この本の感想を何と表現すればよいのだろう。
〇すごい本・・すごいといえばすごい。こんな一般向け中国史は読んだことがない。
〇エンタテインメント無視・・一般向け中国史の定番である皇帝、王妃、権力者、文化人等の面白いエピソード類が一切省かれている。
〇思い切りのよい本・・文学史、芸術史、宗教史、思想史、ほとんどなし、詩も絵も仏教も出てこない。儒教は政治体制と関連する部分のみ。風俗は農業史のみ。
〇退屈な部分を集めた本・・一般向け中国史ではあまり詳しく書かれていない、または書かれていても、退屈でついつい読み飛ばしてしまいそうな部分を集めた本。
それでは、何が書かれているかというと・・
最小限の皇帝史・権力交代史。各時代の統治体制、支配機構、組織形態(これは詳しい)、支配理念、インフラ概略、税制、税務行政、土地政策、農業政策、農村社会史等である。
概略
第一章夏殷周三代・・新石器時代。夏殷周三代。貢献制から封建制へ。
第二章春秋・戦国・・小農民社会の形成(百生から百姓へ)、封建制から県制へ、秦の商鞅の変法(戸籍の整備。百姓の武装)→県制から郡県制へ→初の統一専制国家へ
第三章秦漢帝国・・始皇帝時代の県の部局、職員。法律、度量衡の統一、幹線道路の整備。
漢の高祖時代の郡県制から郡国制へ。武帝時代の帝国の形成。桑弘洋による均輸・平準法の実施。漢帝国の歴史的特質。
第四章王莽の世紀・・王莽は重要で、40頁中20頁以上を占める。元帝儒教重視。均田之制の崩壊、王莽の儒教経典を根拠とした国政改革。初めての禅譲形式による新王朝の創立。生民・承天の政治的秩序原理、地方制度改革としての畿内制度と州牧制度。後漢での王莽の国政改革の継承。後漢の官府制度。元会儀礼。

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