バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(吹替版) の感想

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参照データ

タイトルバットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生(吹替版)
発売日2016-07-12
監督ザック・スナイダー
出演ベン・アフレック
JANコード登録されていません
カテゴリ » Prime Video » カテゴリー別 » 映画

購入者の感想

 2016年公開作品。世界興収900億円超の大ヒット作です。尚、邦題の副題が「ジャスティスの誕生」となっていますが、原題は「DAWN OF JUSTICE」。本来の意味は「正義の夜明け」です。

 本題。地球を護るために闘ってきたスーパーマン。一方、戦闘の余波で犠牲になった人々の声が拾われない現状。ヒーロー物ではタブーでもある「流れ弾問題」を正面から取り上げた本作。重要な問いかけが3つあります。

1. 見捨てられる犠牲者:正義のためなら犠牲者や遺族は黙って我慢しなければならないのか?
2. 人類の自治権の侵害:正義のための制裁・制圧は人類の自治を脅かす脅威ではないのか?
3. 私刑による法の否定:正義のための行動なら、法の裁きを経ない私刑(リンチ)は許されるのか?

 総じて言うと「たとえエイリアン(クリプトン人)であっても、地球では原住民である人類の法と秩序に従って正義を執行すべきではないのか?」と疑問を投げかけています。勧善懲悪の単純なヒーロー物では取り上げられない重厚なテーマです。

 視点を変えてみましょう。例えば、ミツバチの巣箱に襲いかかるスズメバチを駆除できる人間は、ミツバチから見ればスーパーマンのような存在です。もしスズメバチを退治する為に、ミツバチの巣箱もろともスズメバチに対して殺虫剤を噴霧したらどうなるでしょうか?力と知恵(殺虫剤と巨大な肉体)を持っていても、犠牲を省みない正義の執行(殺虫剤散布)は、逆にミツバチへの攻撃ではないのか?ミツバチが原始的な生物だからといって、人間が生殺与奪権を無条件に許されていいのか?そう、原始的な知的生命体「人類」を目の前にしたスーパーマンのように。

 この映画が伝えたいテーマは「正義を他者に委ねてはいけない」だと思います。言い換えるなら「人間が住む星は、まず人間が守れなければならない」でしょう。より率直に言うならば「自立する事を諦めたら自ら正義を手放すことになる」かと。本作で描かれたのは「人類が自立し、自らに正義を取り戻すための戦い」。副題「DAWN OF JUSTICE」=「正義の夜明け」は、これを裏書きするサブタイトルではないか?と感じました。

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