ナイトランド・クォータリーvol.01 吸血鬼変奏曲 の感想

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参照データ

タイトルナイトランド・クォータリーvol.01 吸血鬼変奏曲
発売日販売日未定
販売元書苑新社
JANコード9784883752027
カテゴリ » ジャンル別 » 文学・評論 » SF・ホラー・ファンタジー

購入者の感想

創刊準備号の新訳が誰でも知ってるダゴンのみで非常に不安を抱いた新体制。
そして届いたクォータリーvol.1、杞憂だったといえるでしょう。
海外短編は8編、国内が3編。2段組みで10ページ超えるのは3編ほどしかなく、ショートショートあるいはそれに毛が生えた程度の長さのものが多いです。
がどれも非常に粒ぞろい。チョット値上がりしたけど、ページもその分増えた。吸血鬼小説の特集など、小説以外のページも少ないながら充実。
もう少し長めのが読みたかったが、贅沢は言わない。

ベンスン「塔の中の部屋」格調高いゴシック編。
キム・ニューマンは「ドラキュラ紀元」の新作の序章部分といえるもの。テーマにふさわしい。
井上雅彦「闖入者」ひねりが面白い吸血鬼ネタのショートショート。
朝松健「かはほり検校」室町時代を舞台にした伝奇もの。
アーダラック「復讐の赤い斧」意外と直球なウェスタンホラー。作者初見です。
マクレガー「ホイットビー漂着船事件」有名なエピソードをミステリ仕立てにした小品。
スナイダー「太陽なんかクソくらえ」ショートショート。グロく明るく美しく。
ミークル「長い冬の訪問者」キングを思わせる短編。
石神茉莉「In the gathering dusk」ドールと吸血鬼の融合した美しい短編。翻訳目当てでしたが、本作が一番好き。
カステルッチ「エイミーとジーナ」現代に生きる吸血鬼の生態。ラストにジーンとくる。2番目に好き。
テム「家族の肖像」緩やかに崩壊していく吸血鬼一家を描くショートショート。佳品。テム久しぶり。

大ニュースは最後から2ページ目の告知。
「ナイトランド叢書」今夏創刊!!
ニュースです。国書刊行会的なラインアップですが。順調に配本してくれることを祈ります。

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