ミュンヘン [DVD] の感想

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参照データ

タイトルミュンヘン [DVD]
発売日2013-08-23
監督スティーブン・スピルバーグ
出演エリック・バナ
販売元パラマウント ホーム エンタテインメント ジャパン
JANコード4988113765138
カテゴリDVD » ジャンル別 » 外国映画 » ドラマ

購入者の感想

『シンドラーのリスト』や『プライベートライアン』からかなり遅れてのブルーレイ化。どれだけ待ち望んだことか!
ブルーレイ化が遅れたのは権利の問題か、それともラストの『アレ』がいけなかったのか分からない。
パレスチナの『黒い9月』によるイスラエル選手団襲撃事件を描いた政治サスペンス。スピルバーグの黒現代史3部作(今のところ)完結編。1972年と言えば日本では連合赤軍による『あさま山荘事件』があり、テロルの嵐が吹き荒れる最中に行われたミュンヘン・オリンピック。
内容は暗い。黒スピルバーグの十八番である人体破壊描写(イスラエルのレスリングコーチ、ワインバーグ氏が銃撃されるシーンはゾッとします)も満載、性的な意味は皆無だが男女の全裸シーンもあり(あれでPG12とは映倫のいい加減さに呆れると同時に感心もした)、暴力には暴力という際限ない報復の連鎖をグロ映像をふんだんに使い徹底的に描く。
発端となる『黒い9月』による暴挙を回想形式にし細切れで見せて何も知らない観客に「なんでイスラエルはこんなに怒り狂ってるんだ?」と思わせる手法がうまい。時の首相ゴルダ・メイアにより下された『黒い9月』メンバー、幹部の暗殺命令。テロにはテロ、報復には報復を。
平和ボケした日本人には到底理解できない。建国以来常に近隣国やテロリストによる攻撃に晒されナメられたら終わりというのが骨身に滲みている、イスラエルらしいやり方だ。
半沢直樹ではないが「やられたら、やり返す」がイスラエルだと後年のエンテベ空港人質奪還作戦でも見せ付けられる。

暗殺チームはモサドの精鋭、ではなくエリック・バナー演じる主人公アヴナー。妻が妊娠中という難しい時期での秘密任務。彼の目を通して描かれる凄惨かつ残酷な世界の現実。報復の大義を得て大量殺戮に手を染め徐々に精神を病んでいく普通の男。
まだジェームズ・ボンドになる前のダニエル・クレイグ、映画監督でもあるマチュー・カソビッツ、悪役がメインのキーラン・ハインズ、ハンス・ジシュラーが揃い、そして彼らに指令を伝達するモサドの担当官をジェフリー・ラッシュが演じている。

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