スピリチュアルケア学概説 (関西学院大学論文叢書) の感想
参照データ
タイトル | スピリチュアルケア学概説 (関西学院大学論文叢書) |
発売日 | 販売日未定 |
製作者 | 窪寺 俊之 |
販売元 | 三輪書店 |
JANコード | 9784895902991 |
カテゴリ | ジャンル別 » ノンフィクション » 科学 » 医学 |
購入者の感想
著者の個人としての理論としてならば受け入れられるが、「スピリチュアルケア学概説」という確立しているかのような学問の分野としてのタイトルは勇み足である。確かに、目的の中にスピリチュアルケア学の構築と書いているが、果たして個人がいかに他分野や研究者との対話を前提にしたとしても、「概説」本としてタイトルとつけて良いかどうかは疑問である。むしろ著者個人の論文として受け取るべき内容である。またスピリチュアリティーの概念を著者なりのものとしての理解と説明をしており、著者の理解の仕方を「宗教者や宗教学者には、馴染みのない仕方ではないかと懸念」してはいるが、それならば、当然「スピリチュアルケア学概説」という題をつけるべきではないであろう。あまりにも著者本人のあらたな概念が導入されており、先駆者とはいえども、ここまでの体系を組み立てるのは土台があまりにも狭く浅すぎるように思える。このような題をつけるためには、さらなる議論と時間が必要である。