メタルギアソリッドV ファントムペイン SPECIAL EDITION - PS4 の感想

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参照データ

タイトルメタルギアソリッドV ファントムペイン SPECIAL EDITION - PS4
発売日2015-09-02
販売元コナミデジタルエンタテインメント
機種PlayStation 4
JANコード4988602167795
カテゴリゲーム » 機種別 » プレイステーション4 » ゲームソフト

購入者の感想

メタルギアソリッドの名を知らない人はこのページを見ようなどとは思わないだろう。だからここでメタルギアソリッドシリーズが何かという話は全て省く。ここで語るのはメタルギアソリッド5(以下MGSV)とは何を描いた作品だったのかというのを、私の視点でまとめたものだ。なので今批評は多量のネタバレを含んでいる。

なぜそんなものを書こうかと思ったのかと言うとMGSVが描く優れた芸術性が余りに謙虚であるためかそれに気づく人が少なかったからに他ならない。MGSシリーズを手がける小島秀夫監督という人物もとても謙虚で、彼のツイッターや書籍を見て思うことは、他作品を褒めることはあっても批判は一切しないという印象だ。そのことに関しての良否は意見が別れるだろうが、重要なのは、果たして小島監督の内側には本当に他作品への否定的な感情がないのだろうかという部分にある。答えを言えば、必ずある。でなければこんな作品は描けない。ネットの評判を見てみると「未完成」「唐突に終わる」といった評価が散見されるが、結論から言うとこの2つの評価はMGSVの価値を落とすに値しない。それどころか今作品を昇華する要素にすらなっている程だ。

MGSシリーズを好評するプレイヤーの言葉に多いのは「映画みたい」「ストーリーが面白い」というのが多いが、それは間違いではない。しかしここに小島監督のいやらしさがある。上記の感想はかなり漠然としたものだが、多くの人が映画やゲームで重要視しているのは主に漠然としたその2つなのだ。そして、そうした人がMGSの描く奥底に隠された芸術性にまで視点が届くことはあまりない。だがMGSVはそうした表面上の快感原則に留まるような作品ではないこともまた事実である。

ここから分かることは、恐ろしいことに小島監督は作品の表面に描かれている「映画のような」「ストーリーが面白い」という快感原則のみに従う人々も、芸術性や文学性を欲するあまり、自ら深淵に足を踏み入れることを良しとするような人間すらも巻き込んでしまう、非常にいやらしいゲームを作っているという事実だ。

そしてそれは必要なことだった。

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