金色のコルダ3 AnotherSky feat.至誠館 (通常版) - PSP の感想

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コルダ3は多くの方が指摘していた通り、面白かったけれど「これまでのコルダとは違うな‥‥」という印象が強かった面がありました。攻略キャラが多いため、一人くらいはお気に入りの彼が見つかるだろう半面、ボリュームのせいか各恋愛過程でのエピソード等が少なく、あっという間のエンディング……というような感じで、何か物足りない感じも正直ありました。

この「AnotherSky」が発売されても、どこか番外編のようなイメージしかなく、購入をためらっていましたが、思い切って買ってみて大正解。個人的には、お気に入り作品の一つになりました。

特に、この「至誠館編」はまさに「青春」の香りが満載。音楽に情熱を捧げているだけではなく、「仲間」との絆とか、高校生活の間でしか味わえない「キラキラとした瞬間」を過ごす素晴らしさとか、ふざけて馬鹿をやって笑いあっている空気感等、すでに大人になっている私としては懐かしく、自分も至誠館の一員になった錯覚をしてしまったほど。

ネタバレにはなりますが、コンクール最終戦前、冷遇されていた他の生徒たちに認められ、応援で送り出されるシーンは涙せずにはいられませんでした。頑張っていれば、必ず誰かは見ていてくれる、いつしか気持ちは伝わる。シナリオライターの方に拍手を送りたいです。

恋愛ゲームなので恋愛面に関してですが、「コルダ3」に比べて各キャラが抱える「心の葛藤」や悩み等が追加され、どうしてコンクールにこだわり、必死になっているのかがわかりました。糖度に関しては‥‥キャラによって差がある気がします。甘々が好みの方は、若干物足りないかなと思われるかも。(でも、かえって可愛らしい高校生という感じで、ほほえましいですが)

ただ、全体を通して私個人の評価は☆5つ。高校生活、音楽面、恋愛面、シリアスやコメディーもあり、バランスの取れた作品といえます。プレイ後、さわやかな風に包まれると思いますよ。